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教育・文化
2014年6月20日(金)9:00

海ブドウの養殖学ぶ/宮総実

高野漁港で収穫実習


根間さん(左)から海ブドウの収穫作業の留意する点を教わった本永さん(中)と平良君=19日、高野漁港

根間さん(左)から海ブドウの収穫作業の留意する点を教わった本永さん(中)と平良君=19日、高野漁港

 宮古総合実業高校(伊志嶺秀行校長)海洋科学科沿岸技術類型で学ぶ2年生9人は19日、総合実習の授業で、高野漁港内にある海ブドウ養殖場の4事業所で、海ブドウの収穫作業の実習を行った。

 地元水産業や海洋関連産業の後継者育成を目指して2013年度に設立された同類型では、生徒たちがさまざまな実習を通じて、地元漁業の即戦力となる技術などを学んでいる。

 今回の収穫実習は生徒たちが先月15日に同事業所の水槽に植えた種苗が収穫できるまでに成長したことから行われた。

 実習に出席した本永真梨江さんは「海ブドウを収穫するのは初めてだが、自分が植えた種がおいしそうに成長していてうれしい。収穫時には白い部分を切って、選別しながら収穫を行っている」と実習の様子を説明した。また、同実習生の平良光浩君は「収穫作業は結構難しい。色をそろえるという細かな点にも注意がいる。こんなきれいに育つことには感動した。将来は漁師になりたいと思う」と実習を通して得たことなどを話した。

 実習指導に当たった根間寛裕さんは「海ブドウ養殖には生産行程での様々な作業がある。こうしたことを一つ一つ理解しながら若者が学ぶことは、とても喜ばしいことだ」と述べた。

 また、今回、同校の実習受け入れに協力した高野海ブドウ養殖生産グループの宮國泰男代表は「生徒たちが水産業の民間事業所で実習を積むことはとても良いこと。皆まじめに取り組んでいる。生徒たちの中から、海ブドウ養殖を営む事業者が育ってくれればうれしい」と話していた。


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