05/03
2024
Fri
旧暦:3月25日 先負 丁 
社会・全般
2014年8月20日(水)9:00

奨励費補助の完全実施を/県私立幼稚園連

下地市長、宮國教育長に陳情


幼稚園就園奨励費補助の完全実施を求めて渡真利会長(正面左から2人目)らが市に陳情要請した=19日、市長室

幼稚園就園奨励費補助の完全実施を求めて渡真利会長(正面左から2人目)らが市に陳情要請した=19日、市長室

 県私立幼稚園連合会(渡真利彦文理事長)は19日、2015年度の幼稚園就園奨励費補助金制度の完全実施を求めて、下地敏彦市長と宮國博教育長、真栄城徳彦議会議長あて陳情要請した。同連合会政策振興委員長の玉城将仁理事とみつば幼稚園の與世田明美園長らが同席した。

 同幼稚園就園奨励費は文部科学省の幼稚園教育振興策の一環として、就園する3歳児から5歳児までの保護者の経済負担を軽減することや公・私立の別なく負担額格差を是正するために実施されている制度。沖縄県の場合、米軍統治下の時代に公立幼稚園が小学校と併設されていることが一般的であることなどから、私立幼稚園に対する同制度の適用が手薄になっている状況があった。

 現在、宮古島市では第3子の就園から補助金支給を行っており、県下でも支給率は良好な位置にあるが、県下で第2子以降の完全実施を行っているのは南風原町のみとなっている。

 要請で渡真利理事長は「市町村合併以降も奨励費補助を継続していることに感謝している」と述べた上で、多子世帯においては、未だ就園時の経済的負担が大きいことを説明し、「南風原町では公立・私立の別なく第2子以降の就園についても完全実施がなされているので、宮古島市でも完全実施に取り組んでほしい」と要望した。

 また、みつば幼稚園の與世田園長は「子供を多く持つ保護者の応援をしたい。個人の価値観から私立幼稚園を選ぶ保護者もいるので、そのような熱意を保育料格差などで失わせることのないようお願いしたい」と述べ、母親の働く場の確保だけでなく、その教育環境の充実に理解を求めた。

 要請を受けた下地市長は「県内市町村でも宮古島市はトップクラスにあるが、十分でないことは理解した。市教育委員会と相談をし、少子化対策としても取り組めるよう調整を行っていきたい」と前向きに検討することを伝えた。

 また、宮國教育長は「現在の受給該当者数などを試算精査した上で、実施が可能かどうかを前向きに検討したい」と述べた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月3日(金)9:00
9:00

各施設で子供無料、半額 大型連休きょうから後半

児童福祉週間 きょう3日から大型連休の後半がスタートする。6日まで4連休となり、各空港は混雑するほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れらでにぎわいそうだ。 厚生労働省では、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に毎…

2024年5月3日(金)9:00
9:00

大輪の花で歓迎/観光客の撮影スポットに

下地のヒマワリ 国道390号の与那覇湾上地護岸沿いに植えられたヒマワリの花が咲き誇り、通りを行き来する観光客の目を楽しませている。初夏の青空が広がった1日午後、心地よい風に揺れる黄色の大輪の花に誘われて、多くの観光客がヒマワリと一緒に記念撮影をする光景が広がっ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!