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社会・全般
2014年8月30日(土)9:00

平和メッセージ展が開幕/市総合博物館

恒久平和願う作品展示


宮古島初開催を関係者によるテープカットで祝った=29日、市総合博物館

宮古島初開催を関係者によるテープカットで祝った=29日、市総合博物館

 第24回児童・生徒の平和メッセージ展(主催・県平和祈念資料館)が29日、市総合博物館で始まった。同展の宮古島開催は今回が初めてで、開会式では同資料館の國仲功館長、下地敏彦市長らによるテープカットが行われ、未来を担う子供たちの平和を求めるメッセージ展に多くの市民の来場を呼び掛けた。同展は9月12日まで行われ、入場は無料。


会場には児童生徒の平和への思いと願いが込められた作品が展示されている

会場には児童生徒の平和への思いと願いが込められた作品が展示されている

 開会式では主催者あいさつで國仲館長が「このメッセージ展に多くの方が来場し、恒久平和を願う『沖縄の心』と『命の尊さ』を考える機会になることを期待している」と述べた。

 来賓あいさつでは下地市長が「展示されている作品を見ると子供たちの平和への強い思いが伝わってくる。その感性をこれからも育て、平和を実現するために何か行動を起こしてほしい」と呼び掛けた。

 また、式では「高校の部」の詩部門で最優秀賞を受賞した下地涼香さん(宮高2年)と「中学の部」の詩部門で優良賞の座喜味彩羽さん(北中2年)が作品の朗読を行った。

 「戦争が残した傷跡は今もなお、島の人たちの心に深く刻み込まれている」と詩の中で訴える下地さんは「この詩を書くことでこれまで正面から向き合うことが怖かった戦争に向き合えるようになった」と話した。

 また作品で訴えたかったことについては「沖縄の空には現在も戦闘機が飛んでいて、島の人々の苦しみは今もまだ続いていることを伝えたかった」と話した。

 会場には、図画、作文、詩の3部門の優良作品以上66点がパネルで展示されているほか、冊子を含めると104点の作品が展示されている。

 同展は、児童・生徒が創作活動を通して戦争と平和について考え、平和を尊ぶ心を育てるため毎年開催される。今年は図画、作文、詩の3部門に県内小中高校と特別支援学校の150校から3943点の応募があり、215人が入賞した。


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