04/29
2024
Mon
旧暦:3月21日 大安 癸 
教育・文化
2014年10月5日(日)9:00

ユークイで歓喜一色/伊良部国仲集落

五穀豊穣に感謝、踊り奉納


女性たちは喜びを分かち合い踊りを奉納した=4日、伊良部の国仲御嶽

女性たちは喜びを分かち合い踊りを奉納した=4日、伊良部の国仲御嶽

 伊良部の国仲自治会(宮国浩行会長)主催の伝統の豊年祭「ユークイ(世乞い)」(主催・国仲自治会)が4日、国仲御嶽で行われた。子供から大人までが参加。神女役のツカサンマ(司母)やユークインマ(世乞い母)らが琉球民謡・三線・太鼓に合わせ、両手に持つ四つ竹を打ち鳴らしながら歓喜の踊りを奉納した。

 ユークイの「ユー」は豊かな世、富の世、富貴の世などの総称。参加者らは、旧年中の五穀豊穣(ほうじょう)に感謝し、来期の「ユー」を予祝(よしゅく)した。予祝は、前祝いの意味で、農耕儀式の一種。

 ツカサンマは、国仲集落から選出された神女役の代表。ユークインマは、数え50~60歳までの女性たち。神殿で神歌・踊りを奉納した後、最高位のツカサンマが神前で「かぎやで風」を披露した。

 次いでツカサンマとユークインマが円陣で舞踊を演じると、一般の女性たちが次々と加わり華やかな集団円舞を繰り広げた。カチャーシーも踊り、互いに喜びを分かち合った。

 男性らは円座をつくり、刺し身や揚げ魚などのごちそうに舌鼓を打ち、祝い酒を酌み交わしながら交流を深めた。男性の躍動感あふれる踊りに、参加者らは大きな拍手を送っていた。

 来賓で参加した下地敏彦市長は「沢山の住民が集まり、すごい団結力である。今年は天候に恵まれていることから、今期のサトウキビの収穫が楽しみ。来年も楽な生活でユークイをお祝いしましょう」と激励した。

 主催者を代表して宮国会長は「旧年中は実り多い五穀豊穣に恵まれ、国仲集落は発展を続けている。また来期の五穀豊穣を願い、楽しいひとときを過ごしましょう」と祝辞を述べた。

 伊良部南区にある国仲集落は、全人口約300人、全世帯125戸。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月28日(日)9:00
9:00

7269人が地下ダム学ぶ/23年度資料館来館者数

市地下ダム資料館(城辺福里)のまとめによると2023年度来館者数は7269人で、前年度の6706人と比べて563人増加した。新型コロナウイルス感染症の発生以前の19年度の来館者7743人と比較すると94%まで回復している。来館者はリピーターが多く、島外に住む市…

2024年4月28日(日)9:00
9:00

成田-下地島が運航再開/ジェットスター

ジェットスター・ジャパン(GK)は27日、成田-下地島路線の運航を再開した。昨年10月に運休して以来約6カ月ぶり。使用機材はエアバスA320。運賃は片道7490円~5万1390円。再開初日は大型連休スタートとあって多くの観光客らが下地島空港に降り立った。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!