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産業・経済
2014年12月9日(火)9:00

販売額は32億4700万円/14年肉用牛競り

2年連続で大台突破/年間通して高値安定

12月期子牛は53万7千円


前年に続き年間30億円販売を達成した肉用牛競り=8日、JAおきなわ宮古家畜市場

前年に続き年間30億円販売を達成した肉用牛競り=8日、JAおきなわ宮古家畜市場

 JAおきなわの宮古家畜市場と多良間家畜市場の2014年12月期肉用牛競りが8日開かれ、いずれも高値取引が成立した。この結果、14年の宮古地区年間総販売額は過去最高の32億4767万円(前年比1億7000万円増)となり、2年連続30億円の大台を突破した。全国的な子牛不足の影響を受け、年間を通して競り価格が高値で安定したことが最大の要因。

 宮古家畜市場の12月期競りでは子牛375頭が競り落とされた。1頭平均価格は53万6795円。過去最高額の前月に比べると3万3000円下げたが1頭32万円超えは高値。平均体重は240㌔、平均のキロ単価は2241円だった。

 性別の1頭平均価格は去勢が56万1276円、雌が50万2047円と、前月に続き、いずれも50万円を超える好成績だった。販売額は子牛だけで2億円を突破する大商いだった。

 成牛を含む上場頭数は433頭。うち432頭の取引が成立した。1頭平均価格は50万4993円、性別は去勢56万1276円、雌44万6585円だった。平均キロ単価は1884円。

 一方、多良間家畜市場の12月期子牛一頭平均価格は46万8000円。同市場も年間を通して40万円以上の高値取引が続いた。

 高値の要因は全国的に子牛が不足していることが挙げられる。各地で価格が上昇しており、県内市場も同様に子牛価格は高い。10年に宮崎県で発生した口蹄疫と、11年の福島第1原発事故などの影響が今も尾を引いているのが現状だ。

 高値取引に沸く一方で懸念されるのが上場頭数の減少だ。今年は生産農家の高齢化などに伴って毎月のように前年同月の上場頭数を下回った。こういった不安要素の解消が15年競りでは求められている。


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