12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
政治・行政
2015年2月3日(火)9:00

あすから全島防除/イネヨトウ

農家に資材配布へ/交信かく乱法で実施


農家に配る資材をチェックする関係者=2日、JAおきなわ宮古地区本部旧平良集荷場

農家に配る資材をチェックする関係者=2日、JAおきなわ宮古地区本部旧平良集荷場

 国内最大規模となるイネヨトウ全島防除作業があす4日スタートする。きょう3日から農家への資材配布が始まることを受け、行政機関および関係団体による配布資材のチェック作業が2日に行われた。サトウキビを食害するイネヨトウの防除に向けていよいよ本格的な作業に着手。面積6050㌶という広大なほ場で交信かく乱法が実施される。作業には農家ら延べ3000人以上が参加する。



 交信かく乱法は、成虫の雌のフェロモンで雄を誘引し、交尾を阻害して次世代の幼虫発生密度を抑える防除法だ。すでに防除効果は実証されている。
 防除で必要になる資材がフェロモンを染み込ませたチューブとこれを支える竹の支柱。きょう3日から農家への配布を始める。


 受け取った農家はそれぞれの畑にフェロモンチューブを設置する。チューブを竹の支柱に縛り付けて畑全体に張り巡らせる。


 今回の全島防除では1巻50㍍のフェロモンチューブを3万1348巻、チューブを支える竹の支柱は22万5950本を使用する。予算は宮古地区だけで3億円以上が投じられる。


 資材は先月30、31の両日にJAおきなわ宮古地区本部旧平良集荷場に届いた。


 行政や関係団体の職員は2日に集まって資材や注意事項を入念にチェック。農家への資材配布を前に、細かい打ち合わせを行って作業の開始に備えた。


 JAおきなわ宮古地区営農振興センターさとうきび対策室は「チューブは配布から1週間以内に設置してほしい」と速やかな作業の実施を呼び掛けている。


 イネヨトウはメイチュウ類に分類され、その幼虫がサトウキビの茎内を食害して芯枯れ等の被害を引き起こす。宮古、八重山地区を含む県内の広い範囲で被害が確認されている。


 きょう3日に資材を配布する地域は平良の山中や地盛、鏡原、細竹、高野、松原、久貝、富名腰など。翌4日には福山で開始イベントが行われ、本格的な防除作業が始まる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!