「国際保護鳥サシバ守れ」/伊良部
合同パトロールで密猟撲滅訴え
環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている国際保護鳥、サシバ(タカ科)を保護しようと、伊良部中・高校の生徒や市、県、宮古島署などの関係者らが8日、伊良部でサシバ保護合同パトロール(主催・伊良部地域づくり協議会)を実施した。主要道路で車両パレードを行い、サシバが休息する環境保全と密猟撲滅を強く訴えた。生徒参加は3年連続で、大きな効果を上げているとされる。
サシバ保護月間(10月1~31日)の一環で実施。3年前まではサシバ密猟防止合同パトロールの名称で行われていた。2年前からサシバ密猟が無いとして、サシバ保護合同パトロールに改称された。
出発式で主催者を代表して比嘉臣雄会長が「伊良部小中のサシバ保護活動が、地域住民の意識を変え保護へと動かした。サシバ密猟は、絶対許さない」と決意を新たにした。
宮古野鳥の会の岡徹前会長は「これまでの伊良部中のサシバ保護活動の実績は大きい。今年は、伊良部小がサシバ保護について集会を開いた」と高く評価した。
次いで伊良部高校の宮國愛子さん、伊良部中の渡久山翔悟君、下地ひかるさんの3人が、「国際保護鳥のサシバを守ろう」と決意表明した。
サシバを密猟した場合、鳥獣保護法違反で1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金に処せられる。