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産業・経済
2015年7月1日(水)9:03

今期産マンゴー 船舶輸送始まる

4~5㌧を冷蔵コンテナで/回収・運搬作業スムーズに


船舶輸送が始まり、初日は4~5㌧のマンゴーが冷蔵コンテナに積み込まれた=30日、平良港

船舶輸送が始まり、初日は4~5㌧のマンゴーが冷蔵コンテナに積み込まれた=30日、平良港

 2015年産マンゴーの船舶輸送作業が30日、平良港で始まった。この日は4~5㌧を冷蔵コンテナに入れて船に積んだ。当初の予想より早く船舶輸送が開始されたが、各農園からの回収に始まり、運搬、積み込みに至るまでの作業はスムーズに行われた。農家説明会などを通して関係者が認識を共有してきたことが奏功した。今期産マンゴーの生産量は過去最高の787㌧が見込まれている。

 市マンゴー産地協議会などによると、気象条件の影響で出荷のピークが早まる見通しだという。当初は7月中旬とされていたが、早ければ5日の週にも出荷が集中するとみられる。

 船舶輸送は、基本的に滞貨が出やすい出荷ピーク時に限定しているが、沖縄ヤマト運輸によると先週末から出荷量が増え始め、滞貨の可能性が出てきた。

 このため急きょ船舶輸送体制に入り、農家や港運会社と連絡を取り合って船舶輸送の実施を決めた。

 事前の説明会などで生産者の理解が一定程度進んでいることなどから、作業はスムーズに進んだ。

 午後5時ごろ、マンゴーを入れた冷蔵コンテナ3基が平良港に到着。出港直前に船に積み込まれ、同日出港した。船はきょう1日に安謝港に到着し、全国各地に向けて運送が始まる。

 宮古島産マンゴーの生産量は右肩上がりで推移しているが、3~4年前からピーク時に航空機に積み込めない滞貨問題が浮上。滞貨は品質の劣化に直結するため対策が急がれていた。

 これを踏まえて生産者や関係団体が協議し、出荷ピーク時の顧客(個人)向けは船舶で、市場など量販店行きは航空機で輸送する方向性を確認している。船舶輸送は一貫保冷運送を実施して品質の劣化を防ぐ。

 今期は700㌧を超える過去最高の生産量が見込まれているため船舶輸送は必須。市産地協議会の福里匡会長(市農政課長)は「船舶輸送は滞貨をなくすということが基本になる。気象条件の影響でピークが早まりそうだが、引き続き農家の皆さんの理解と協力をお願いしたい」と話した。


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