12/14
2025
Sun
旧暦:10月25日 仏滅 丁 
政治・行政 社会・全般
2015年8月20日(木)9:07

一括交付金事業と重複/不法投棄ごみ残存問題

友利、12年度末に完了報告


市が「不法投棄ゼロ宣言」時の会見で示した「友利768-2」の現場

市が「不法投棄ゼロ宣言」時の会見で示した「友利768-2」の現場

 城辺保良地区などの崖下3カ所の不法投棄ごみ残存問題で新たな疑問が浮上した。市の予算を投じて撤去作業が行われた友利の不法投棄現場は、すでに市が2012年度に一括交付金を活用して撤去作業を行い「完了(残存量ゼロ)」と県に報告していた。一括交付金で撤去されているはずの現場が、再び市の事業で対象となったのか。市環境衛生課では「一括交付金事業については県に報告して問題なかったので説明できる。現段階では、友利の現場はごみが分散していて、当時は崖下にもあることを把握していなかったということになる」と説明した。

 一括交付金事業で市が県に撤去したと報告している場所は「友利768-2」(以下「友利」)。しかし、市が昨年度に実施した事業でも同じ「友利768-2」で撤去作業が行われた。

 県の不法投棄残存量の資料で「友利」については、12年度当初段階で1500㌧が残存していた。市が同年度に一括交付金を活用して実施した「友利」の撤去作業について、担当課は「二十数㌧の不法投棄ごみを撤去した」と説明している。

 宮古島市では12年度に一括交付金3000万円を活用して、島内31カ所の6000㌧の不法投棄ごみを撤去し、「友利」についてもその際にすべて撤去したと県に報告していた。

 これを受けて13年度以降、県の不法投棄ごみ残存量の中から「友利」の文字は消えている。

 しかし、市が単独予算2300万円を投じて昨年度実施した「平成26年度不法投棄ごみ撤去委託業務」の中では再び「友利768-2」が撤去対象箇所となり、撤去作業が実施されている。

 市の事業における請負業者からの報告では、この現場で276・1㌧のごみを撤去したとしている。

 さらに、今回の撤去作業後に発生した不法投棄ごみ残存問題を受けて、市が実施した再調査では3カ所のうちで「友利」は最も多い70・8㌧のごみ残存が確認されている。

 担当課では「同じ住所内だが撤去した現場が違ったとしか説明はできない。市としては撤去した場所が現場だと思って作業を行い、撤去現場周辺にごみは無かったので県に完了を報告した。現場のごみが無くなったと判断すればごみの量はゼロであり、県にも完了したとの報告になる」との見解を示した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!