12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2015年8月26日(水)9:03

シグマ技研が最優秀賞/農村振興技術発表会

将来の農業基盤を提案


技術発表会で最優秀賞を受賞したシグマ技研の(左から)宮國惠憲副社長、依光洋一さん、佐和田惠利社長=25日、シグマ技研

技術発表会で最優秀賞を受賞したシグマ技研の(左から)宮國惠憲副社長、依光洋一さん、佐和田惠利社長=25日、シグマ技研

 県農村振興技術連盟の技術発表会がこのほど、南風原町の水土里ネットおきなわで行われ、宮古島市で建設コンサルタント業を営むシグマ技研が最優秀賞を受賞した。同社は農業従事者の高齢化を踏まえた農業基盤整備のあり方を提案。経営規模の拡大を可能にするほ場の必要性を説き、県内17企業・団体による発表の中で最高賞を受賞した。

 この技術発表会は、農山漁村の整備技術の向上を図ることを目的に毎年実施されている。関係する企業や団体が、農山漁村に関する調査、研究、計画、工事の実施状況を発表する。

 シグマ技研は、宮古島における農業従事者の高齢化に伴って離農者が増え、結果として経営規模が拡大していくと指摘。作業の機械化が進むことも想定し、将来の営農形態に適合するほ場のあり方を検討した。

 こういった営農形態のための基盤整備として、隣り合った複数のほ場間を農業用機械がスムーズに移動できることが条件になると提案。高低差や構造物等で作業が阻害されない「ほ区間の連続性」を訴えた。

 具体的には、ほ場間の段差をなくし、農業用機械の移動を妨げない暗渠型排水路の設置を紹介。こうすれば経営規模の拡大が容易に図れると発表した。

 将来を見据え、1区画にこだわらないほ場構造の設計が、審査員をはじめ関係者から高い評価を得た。

 発表者で同社設計員の依光洋一さんは「最優秀の受賞はうれしいと同時にとても驚いた。だけど、宮古島からもこういった技術を発信できるんだということを周囲に伝えることができたと思う」と喜んだ。

 10月下旬には九州大会に出場する。依光さんは「島の農業の将来に関する整備設計のあり方を、九州の人にも伝えたい」と話した。

 佐和田惠利社長は「農地の集積化の促進という面からも、価値のある基盤整備が求められている。宮古島でもこういう仕事ができるということを示すことができて良かった」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!