12/15
2025
Mon
旧暦:10月25日 仏滅 丁 
社会・全般
2015年11月7日(土)9:07

船舶燃料の盗難相次ぐ/各漁港

固定チェーン切断、南京錠壊す


通報を受け、被害船舶の鑑識作業をする捜査員=10月27日、真謝漁港

通報を受け、被害船舶の鑑識作業をする捜査員=10月27日、真謝漁港

 船舶燃料の盗難が相次いで発生している。被害を受けたのは平良の真謝漁港、城辺の浦底漁港、上野の博愛漁港などで、陸揚げされている船と大浦湾では係留中の船が被害にあった。このうち真謝漁港では少なくとも5隻が被害に遭った。盗まれたのはすべてガソリンで、それ以外の燃料は盗まれていないという。タンク内の燃料を抜き取ったり、タンクごと盗まれたりしており警察が捜査している。

 燃料のタンクなどを船内に固定するチェーンが切断されたり、燃料を置いてある場所のふたに掛けられた南京錠も壊されたりする被害もあった。

 被害届や通報を受けた宮古島署は、特に被害があった漁港付近を含む地域でパトロールを実施し、不審車両のチェックなど捜査を進めている。

 真謝漁港に事務所を持ち、漁とモズク養殖をするマジャーランド宮古島の本村貞和社長(51)は「何年か前にも同じようなことはあった。自分は被害には遭っていないが、人ごとではない。『次はわが身か』の思いで、燃料タンクは倉庫にしまった。台風時期など海がしけているときは漁師は港に来ない。そんなときを狙ってきているのでは」と話した。

 同漁港を利用している平良一訓さん(37)は「自分は被害に遭っていないが、周りの人は被害に遭っている。タンクごと盗まれた人もいる。漁に出ようとして盗まれたことに気付くと、もうその日は何もできない」と話した。また、漁港内のウインチ小屋にある窓のアルミの桟も何本か盗まれる被害に遭っている。同漁港を利用している漁師の仲間たちの間では、対応策として監視カメラの設置も検討しているという。

 久松地区でも被害が相次いでいる。漁協関係者(50)によると、燃料のほかステンレスのアンカーやバッテリーなどが盗まれる被害が出ている。警察に被害届を出さず、半ば諦めてしまうケースが多く「被害に遭った人は、漁具などの金目の物は漁船内に置かないという対応策を取っている」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!