12/06
2025
Sat
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2016年1月24日(日)9:05

ICT活用介護で講演/市など主催でシンポ開催

期待事項や活用事例紹介


講演を聞く参加者たち=23日、市内ホテル

講演を聞く参加者たち=23日、市内ホテル

 情報通信技術(ICT)を活用した介護サービスの産業化を通じたまちづくり事業シンポジウム「ICTで変わる介護現場」(主催・宮古島市、社会福祉法人沖縄県社会福祉事業団)が23日、市内ホテルで開かれた。同事業団の金城敏彦理事長がICT導入で期待されること、社会福祉法人こうほうえん(鳥取県)の永田壽子理事がICT活用事例などについて講演した。

 市は国の2015年度地方創生関連補正予算事業「まち・ひと・しごと創生総合戦略」によるICTを活用した介護サービスの産業化を通じたまちづくり事業を15年12月から着手。県社会福祉事業団が事業を受託し、宮古厚生園で実証事業が実施される。

 事業内容は、介護者が施設利用者と接するなかで気付いたことをスマートフォンを使ってサーバーに登録し、それらの情報を集積、分析することで、サービスの質の向上や介護職員のスキルアップ、新人職員の教育支援につなげ、高齢者の増加に伴う介護職の担い手不足の解消などを目指す。

 講演で金城理事長は、ICTを活用した「気付き情報」による利用者の状態把握システムについて、職員の気付きの多さを数値で確認できるほか、職員が利用者の状態の良し悪しをどう判断しているか、利用者がどのようなケアを受けているかなどの情報を職員全員で共有できることなどを利点として挙げた。

 永田理事は、施設で5年前からICTを使った「気付きシステム」を活用していること、気付きの情報を集積することでベテラン介護士と新人介護士の気付きの違いを可視化することができ、新人のスキル早期向上につながっていることなどを説明。気付きを広げるためには利用者に寄り添うことが必要との考えを示した上で、「情報を集めることで、その人に提供すべきサービスが分かり、介護の質が向上する」などと語った。

 講演後には金城理事長らがパネリストを務めるパネルディスカッションも行われた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!