05/04
2024
Sat
旧暦:3月26日 仏滅 戊 
社会・全般
2016年2月11日(木)9:06

当局説明の「信頼性」に疑問/ごみ残存問題特別委

総括協議始まる/「なれ合い」などと指摘


当局説明に対する信頼性を疑う意見が多くの委員から出された総括協議=10日、市役所平良庁舎

当局説明に対する信頼性を疑う意見が多くの委員から出された総括協議=10日、市役所平良庁舎

 市議会の不法投棄ごみ残存問題の第16回調査特別委員会(佐久本洋介委員長)が10日、市役所平良庁舎で開かれた。今回からこれまでの市当局に対する聞き取り調査を踏まえた2014年度の不法投棄ごみ撤去事業における統括協議が行われた。委員からは「癒着の温床」「なれ合い」「出来レース」などの言葉が次々と飛び出し、当局説明に対する不満とその報告内容の信頼性についても疑問の声が出された。

 統括協議では、「見積依頼(2カ所)」「見積書」「友利崖下現場写真」「見積依頼(3カ所)」「見積書(3カ所)」「予定価格調書」「入札通知書」「入札」の8項目ついて、これまでの同委員会における委員と当局とのやり取りが文書で示された。

 あらためて、その内容を確認した委員からは「答弁が質問に沿っていない」「質問をはぐらかそうとしている」などの意見が聞かれた。
 垣花健志氏は「今、聞き取り調査の内容を確認しても、当局の答弁内容が本当に事実だったのかということに疑問がある。当局が後付けでやったような部分が非常に多かったと感じた」と述べた。

 下地智氏は「一番の疑問は一人の担当職員がすべてを仕切って事業を進めていること。上司との連携のなさも含め、これがこの事業の大きな間違いを生み出した原因であり、癒着の温床になっている」と問題視した。

 この担当職員の問題について、亀濱玲子氏も「一人の職員がやったことがそのまま素通りしてしまっている。どこのチェックも受けないまま会計処理までいっていることも疑問」と指摘した。

 また、入札業者選定における不自然な当局見解についても「選定の在り方も不自然。そこには何かがあるとの疑念を抱かざるを得ない状況がある」との声が出された。

 そのほか、入札における問題点についての質疑内容を確認した委員からは、「この入札が本当にきちんと行われたのかも疑義がある」「談合の疑いが払拭(ふっしょく)できていない」などの意見が出された。

 一方で、こうした信頼性を欠く、当局説明について委員からは「本当に事実が示されたか分からない中で、調査には限界があったことを付け加えないといけない。全容解明には至らないということを総括としてまとめる必要がある」とする見解も示された。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月3日(金)9:00
9:00

各施設で子供無料、半額 大型連休きょうから後半

児童福祉週間 きょう3日から大型連休の後半がスタートする。6日まで4連休となり、各空港は混雑するほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れらでにぎわいそうだ。 厚生労働省では、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に毎…

2024年5月3日(金)9:00
9:00

大輪の花で歓迎/観光客の撮影スポットに

下地のヒマワリ 国道390号の与那覇湾上地護岸沿いに植えられたヒマワリの花が咲き誇り、通りを行き来する観光客の目を楽しませている。初夏の青空が広がった1日午後、心地よい風に揺れる黄色の大輪の花に誘われて、多くの観光客がヒマワリと一緒に記念撮影をする光景が広がっ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!