09/21
2024
Sat
旧暦:8月19日 友引 戊 
政治・行政
2016年3月23日(水)9:06

10万㌧級バースを計画/宮古島市

大型クルーズ船に対応/16年度、港湾整備計画を変更


平良港の拡張計画について語る下地敏彦市長=22日、市議会議場

平良港の拡張計画について語る下地敏彦市長=22日、市議会議場

 大型クルーズ船の寄港に対応するため、宮古島市が10万㌧級以上のクルーズ船が接岸できる専用バースの整備に着手する。2016年度に平良港港湾整備計画の変更作業を進め、17年度内には計画に盛り込む方針だ。下地敏彦市長は「50年先を見越した形で計画つくる」と明言し、観光振興に直結する同港の整備促進に意欲を示した。開会中の市議会一般質問で、山里雅彦氏の質問に答えた。

 市当局が大型専用バースの整備に言及するのは初めて。港湾の将来構想を問う山里氏の質問に対し、下地康教建設部長が答えた。

 現在整備中の漲水地区複合一貫輸送ターミナル改良事業に触れ「7万㌧級のクルーズ船に対応するため220㍍の岸壁を延長し合計で440㍍、2バースを整備する予定」と述べた。その上で、「平成28年度(16年度)には平良港湾整備計画の変更作業を進める」と明言。17年度内には同整備計画に10万㌧級以上のクルーズ船専用バースの整備を位置付けるとした。

 下地市長も登壇し、「いま漲水港の整備を進めているが、これだけではクルーズ船の対応はできないというのは分かっている」と現状を指摘。「私たちは次の計画をどうするかという協議を進めている。50年先を見越した形でしっかりした計画をつくる」と述べ、新たな専用バースの整備に強い意欲を示した。

 大型クルーズ船の寄港回数は、旺盛な観光需要に比例して上昇傾向にある。昨年は13回入港して9372人が来島。経済効果は3億9000万円をはじいた。

 市によると、今年は3月末から10月末までの7カ月間に、下崎ふ頭に65回、沖で停泊する沖泊で46回の計111回寄港する。外国からの観光客数は昨年の10倍に膨れ上がるとみる。

 今年の経済効果を問われた下地部長は「昨年のデータを用いて計算すると観光客は10倍で、単純に計算した場合は約40億円程度の経済効果があるかと机上で予測している。係船料は約880万円程度」と述べた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年9月21日(土)9:00
9:00

地域クリエイターに学ぶ/商工会議所

講師に中村、安田さん/新商品開発セミナー   宮古島商工会議所は19日、地域クリエイターと一緒に考える特産品ブラッシュアップ&新商品開発セミナーを同所で開催した。中村美樹さん(クリエイティブファクトリー・パパラギ)、安田澄江さん(ミヤコブライド)らが…

2024年9月17日(火)9:00
9:00

泡盛の消費拡大狙う/沖縄国税事務所プロモーション

台湾富裕層対象に/鍾乳洞見学や試飲会   沖縄国税事務所は16日、大型クルーズ船の寄港に合わせた泡盛の消費拡大プロモーションを宮古島で初開催した。クルーズ船の乗客38人が酒蔵バスツアーに参加。城辺砂川の多良川を訪れて泡盛を貯蔵している鍾乳洞を見学した…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!