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社会・全般
2016年4月14日(木)9:02

座喜味さん、修士号取得/通信制放送大学

臨床心理士向け前進


修士号を証明する「学位記」を手に笑顔を見せる座喜味淳子さん。充実の2年を振り返った=13日、平良西里の自宅で

修士号を証明する「学位記」を手に笑顔を見せる座喜味淳子さん。充実の2年を振り返った=13日、平良西里の自宅で

 スクールカウンセラーの座喜味淳子さん(47)がこのほど、通信制の放送大学大学院修士課程(臨床心理学プログラム)を修了し、修士号を取得した。座喜味さんは「修士課程はとても楽しい時間だった」と充実の2年間を振り返り、「今後は臨床心理士の資格取得に向けて頑張りたい」と意欲を見せた。

 「もっと学びたい。資格を取って、ちゃんと臨床心理士として腰を据えてやっていきたい」と思ったことが放送大学大学院を目指すきっかけだった。2013年に試験を受け、倍率15倍の難関を突破して入学した。

 それからの2年間は「楽しいことばかりだった」と思い返す。ラジオやテレビを通じて学んだほか、千葉の学習センターで実施される“合宿”にも参加。全国で同じように通信教育を受ける仲間と「かけがえのない時間」を過ごした。

 実習が必須になっているため、沖縄本島の事業所で2週間働きながら臨床心理学への思いも深めた。

 プログラムの全単位を取得した座喜味さんは、学位論文審査および最終試験も突破。先月26日に修士号取得を証明する「学位記」の授与を受けた。

 座喜味さんは「放送大学があったから、こうして修士号を取得することができた」と話し、離島のハンディを埋める大学側の取り組みに感謝を込めた。

 今後は1年間の実務経験を終えた後、臨床心理士の資格取得に挑む。国家資格の公認心理師になることも目標に据えている。

 臨床心理士の仕事について座喜味さんは「人の心はよく分からないけど、分かろうとする人がいる」と話し、人の心理を理解しようと努める意義のある仕事だと誇る。「体の健康と心の健康はつながる。その心の部分を元気にする仕事はやりがいがある」と話した。


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