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政治・行政
2016年4月28日(木)9:07

伊良部佐良浜経由平良線 宮高、宮工延長は「困難」/市バス対策会議

共和バスが見解/「費用捻出できない」


路線延長の費用対効果について共和バスの新里社長が説明した市バス対策会議=27日、市役所平良庁舎

路線延長の費用対効果について共和バスの新里社長が説明した市バス対策会議=27日、市役所平良庁舎

 2016年度第1回市バス対策会議(議長・長濱政治副市長)が27日、市役所平良庁舎で行われた。これまで市議会でも取り上げられ、伊良部地域からも要請があった「伊良部佐良浜経由平良線」を宮古高校、宮古工業高校まで延長することについて、同路線を運行している共和バスの新里哲社長がその費用対効果を示した上で「要望に沿うには運転手の採用と資金が必要だがそれが捻出できない」と述べ、現段階において路線延長は困難との見解を示した。

 同路線の延長については、伊良部大橋が開通後、宮古総合実業高校前は通るものの、宮高や宮工までは運行しておらず、保護者が自家用車などで送り迎えをするなど負担があるとして、路線の延長が求められていた。

 また、市議会でも取り上げられ、下地敏彦市長は、バス会社としては利用者確保に不安要素があることなどを説明した上で「連携して課題に対応したい」としていた。

 費用対効果について、新里社長は「現在、伊良部島から宮高に通学している生徒が8人でそのうち理数科3人。宮工2人。合計10人のうちバスを利用しているのは宮工1人、宮高が2人」と説明した。

 さらに「これまで市側とも話してきた際に『生徒たちがもっとバスを利用してもらえれば路線延長も何とかなる』と訴えてきたが、それも難しかったようだ」と述べた。

 そのほかにも、要望に沿った路線延長に向けては、バスの運転手を1~2人増やす必要があるほか、運転資金の捻出が困難な状況で、前もって市の補助を受けることができれば路線延長は可能であることも説明された。

 新里社長によると、運転手1人採用(各種諸費用含む)の場合の費用としては約500万円。運転手2人採用(同)の場合は約810万円となることなどが説明された。

 市によると、事前の補助金交付はできないとしており、共和バスがその運転資金を自ら捻出できない以上、路線延長は不可能となっている。


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