山本大（熊本県）

優勝のゴールに飛び込む山本大選手＝31日、市陸上競技場

　スタート１㌔で抜け出した。最初の１㌔を３分30秒に設定し「もし誰かがついてきたらと思っていたけれど誰もいなかったのでそのままいきました」と余裕の表情で語る。結局最後まで一人旅を続けて優勝。「記念の第１回大会で勝てて満足している」と話した。

　昨日、出場者名簿を見た段階で照準を優勝に絞った。12月に控えた福岡国際マラソンの調整を兼ねて選んだ宮古島大会。最後まで１㌔３分45～50秒を目安に走り続けた。

　序盤は追い風を受けてスムーズに距離を刻んだが、折り返してから強い向かい風に苦しめられた。「風に体力を奪われてここでリズムを崩した。取り返すまでに３㌔かかったことは大きな課題」とレースを振り返った。
　それでも最後まで敵はいなかった。２時間25分の記録を持つ山本の走りは他を圧倒。ゴール後は「子どもにいいところを見せることができたので満足」と満面の笑みを見せた。

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