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教育・文化
2016年8月20日(土)9:07

力作800点を鑑賞/全宮古書道展が開幕

日中書家の作品は圧巻/きょう筆遊び教室


第35回全宮古書道展が開幕し、初日から多くの市民が来場して約800点の作品を鑑賞した=19日、市中央公民館

第35回全宮古書道展が開幕し、初日から多くの市民が来場して約800点の作品を鑑賞した=19日、市中央公民館

 第35回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)が19日、市中央公民館で開幕し、初日から多くの市民が訪れて800点にも及ぶ作品を鑑賞した。中でも特別記念として展示された中国や日本の時代を代表する書家の肉筆は圧巻、歴史的作品に書道愛好家らはくぎ付けだった。書道展はあす21日まで。きょう20日は自由参加の書道講座や筆遊び教室が開かれる。

 書道展は午前10時に開幕した。会場の大ホールには児童・生徒の部(幼稚園~中学3年生)や高校・一般の部、特別支援の部、高齢者の部の入賞作品などがずらりと展示された。

 大賞作品は、児童・生徒の部が久松中3年の佐久田樹里さん、高校・一般の部が宮古総合実業高校3年の狩俣実花さんの2点で、より多くの注目を集めた。

 舞台上に特設された特別記念展「中国・清朝後期から近代日本の書へ」も関心を集めた。書道展のために滋賀県から来島した観峰館の学芸員の寺前公基さんが明治の三筆と称される日下部鳴鶴や巌谷一六、中林梧竹らの作品を解説し、鑑賞者が書の歴史をたどった。
 この記念展には、中国人9人16点、日本人6人6点が展示されている。

 書道展開幕に当たり、書心会の古堅宗和会長は「児童生徒の部は、今年も良い作品がそろった。特に低学年の子どもたちの作品は力強い。中学生の作品も質が高く、行書は整ったきれいな形をしている」と評価した。高校・一般の部は「書き込まれた作品が多く、書に雰囲気を表す努力が見られる」と技量をたたえた。

 高校・一般の部で大賞を受賞した狩俣さんの作品講評としては「太い線と細い線のバランスが良く、全体的に質が高くて品位にあふれている」と絶賛。児童生徒の部大賞の佐久田さんの作品は「力強くて伸びやかな作品で、流れるような線が特徴」とたたえた。

 特別記念展については寺前さんが「200年前の作品を見てその迫力を感じてほしい」と呼び掛けた。

 書道展は午前10時から午後6時まで(最終日は午後5時)。きょう20日は午前10時から書道愛好家を対象とする書道講座、午後2時からは児童生徒が参加できる筆遊び教室が開かれる。


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