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教育・文化
2016年8月24日(水)9:04

人材育成、入職を促進/建設業協会など

高校生対象に特別教育


開講式で、長田支部長(左)が受講生たちを激励した=23日、宮古工業高校

開講式で、長田支部長(左)が受講生たちを激励した=23日、宮古工業高校

 建設業労働災害防止協会県支部(建災防県支部)主催で3㌧未満のパワーショベルなど小型車両系建設機械の運転資格が取得できる初めての特別教育が23日、2日間の日程で始まり、初日は宮古工業高校で学科が行われた。高校生を対象に受講料無料で実施。受講生約30人は、建設業界への入職に向け、気持ちを新たにしていた。

 きょう24日午前9時から、市中央公民館付近の先嶋建設資材置場で実技が実施される。地域貢献活動の一環として、建設業協会本部と建設業協会宮古支部が、地元高校生を対象に建設業界の人材育成・入職促進を図ることを目的に受講費用を負担し、受講生の受講料は無料。

 講師は新垣健さん(新拓機工代表、中城村)、佐喜真実さん(建災防)、福里治さん(先嶋建設)。

 講習では、バックホー、ホイルローダーなどの構造や、取り扱い方法などの知識を学ぶ学科と、走行操作などを学ぶ実技を実施。修了者は、機体重量3㌧未満の建設機械の運転業務が行えるが、18歳未満は実際に運転業務に就くことはできない。このため、18歳の誕生日以降か、卒業式に資格者証を交付する。

 開講式で、同宮古支部の長田幸夫支部長は「今、少子化などにより建設業界への入職が減少し、今後の業界の担い手である人手不足による技術、技能の継承が危惧されている」と憂慮した。

 その上で「本日の特別教育の費用負担は、沖縄県本部と宮古支部が全額負担している。受講以降は社会の優秀な技能技術者として、将来の建設業界の社長として活躍するように期待する。受講生の皆さん、自信と希望を持って建設業へ関心を高めてください」と激励した。

 宮古工業高校の伊志嶺秀行校長は「今、資格を取ることで将来の自分が変わり、豊かで楽しい人生が送れるという可能性を秘めている。人が持っていない資格を持つということは、人より上のランクにあるということである。資格が将来に生かされたら安定した給料、安定した生活基盤、楽しい家庭へとつながっていく」と述べ、受講生たちに一層の奮起を促した。

 受講生たちは、学科講習ではメモを取りながら真剣な表情で学んでいた。


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