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政治・行政
2016年9月27日(火)9:07

市長、事前の協議認める/陸自配備

防衛局に「千代田」提案/集中でなく分散型要望


防衛局側との事前のやり取りについて答弁する下地市長=26日、市議会議場

防衛局側との事前のやり取りについて答弁する下地市長=26日、市議会議場

 市議会(棚原芳樹議長)の9月定例会は26日、一般質問4日目が行われた。宮古島市への陸自配備問題で下地敏彦市長が昨年5月に防衛副大臣が来島し、配備計画を説明する以前に沖縄防衛局側との話し合いが行われ、市側は配備地は一カ所集中ではなく、分散型とすることを求め、その候補地として千代田カントリークラブを提案していたことが分かった。仲間賴信氏の質問に答えた。

 これまで、下地市長は同クラブの活用について「事前に防衛省側に提案していた」との報道については否定してきたが、ここに来て、事前にやり取りがあったことを認めた。

 答弁で下地市長は、防衛局側から自衛隊配備の候補地として当初、千代田を含め5カ所の提案があったことを説明した。

 その中で、戦略的な観点などから旧大福牧場が有力だが、防衛局側が市長の意見を聞きたいということになったという。

 下地市長は「私は旧大福牧場にすべての施設を配置するよりも機能を分散させ、隊舎等については別の場所を検討する考えを述べた。それを受け、千代田カントリークラブについて防衛局から意見を求められたため、利便性からも良いのではないかと話をした」と述べた。

 議会後のマスコミの取材に対して下地市長は、昨年1~3月ごろまでに行った防衛局側とのやり取りを説明した。

 下地市長によると、防衛局側は最初に旧大福牧場や千代田カントリークラブを含めた5カ所を候補地として提示。その際に市長は「一カ所でまとめるよりは分散した方が良い」との見解を示したという。

 その後の面談で、防衛局側は旧大福牧場ですべての機能を集約した配備内容を下地市長に示した。これに対して下地市長は再度、分散型を強調し千代田に隊舎等を分けて配備することを打診した。

 その後、昨年5月に防衛副大臣が市役所を訪れ、下地市長に対して配備内容を説明。部隊配置先の候補地として「千代田カントリークラブ」(上野野原)と「旧大福牧場」(平良西原)が示された。

 下地市長は配備内容の説明を受けた後のマスコミの取材に対して、この事前の提案について否定。その後も、この問題について報道された際にも「そんなことはない」と否定していた。


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