12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
社会・全般
2016年10月8日(土)9:06

タクシーと温泉が割引/高齢者 運転免許返納で

協力企業と警察が覚書/県内初の取り組み


高齢者の運転免許証返納メリット制度の覚書を締結した宮古島署の大城署長、タクシー事業協組合の豊見山代表理事、更竹流通の中村代表(写真左から)=7日、宮古島署

高齢者の運転免許証返納メリット制度の覚書を締結した宮古島署の大城署長、タクシー事業協組合の豊見山代表理事、更竹流通の中村代表(写真左から)=7日、宮古島署

 宮古タクシー事業協同組合(豊見山健児代表理事)、宮古島温泉ホテルなどを運営する更竹流通(中村勝哉代表取締役)と宮古島署(大城辰男署長)は7日、「高齢者の運転免許証返納メリット制度」の覚書を締結した。覚書の締結により、返納者に身分証明書代わりに発行する「運転経歴証明書」を提示すれば、タクシーは乗車料金が1割、温泉の入湯料は一般料金の900円が500円にそれぞれ割り引きされる。同署によると、県内初の取り組み。



 協力企業は現在2社だが、警察ではさらに増やして、高齢者の運転免許証の自主的返納につなげたい考え。


 宮古島署内で行われた締結式で大城署長は「各企業が制度に賛同してくれた。これを一つのきっかけとして、宮古島市全体に広がっていけば」とあいさつした。


 タクシー事業協組合の豊見山代表理事は「高齢者が安心して利用し、事故のない安全な宮古島に結び付けていきたい」、更竹流通の中村代表は「高齢者に少しでも協力できればと思い、賛同した。今後もさまざまな分野で協力していきたい」とそれぞれ話した。


 宮古島地区交通安全協会の新里孝行会長は「安い運賃でタクシーを利用し、温泉に入って健康になってほしい」と祝辞を述べた。


 免許証返納促進検討会会員の宮古島商工会議所や同安全協会のメンバー,宮古島署員らが立会人として締結式を見守った。


 「返納メリット制度」は、免許証返納後、移動手段に困る高齢者などへの支援策で、全国では自治体やバス、タクシー協会などが料金割引などの優遇策を実施している。宮古島署によると、他府県では「買い物ポイント」の加算や眼鏡、補聴器の割り引きなどの優遇策があるという。


 また、デパートなど業界団体が連携して、割引や購入商品の配送料を無料にするなどの取り組みを導入している自治体もある。


 高齢や健康上の理由などで免許証を返納した人は、同署が自主的な奨励を進めた昨年から数えて計96人。


 同署管内では65歳以上の免許保有者の割合が24・5%で、県平均の1・6倍となっている。


 このことから、高齢者の絡む交通事故の増加が懸念されており、事故防止対策が課題となっている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!