05/06
2024
Mon
旧暦:3月28日 赤口 庚 
社会・全般
2016年11月25日(金)9:07

苗木1000本を植樹/「防風林の日」

防災農業の確立推進/農業賞、ポスターコン表彰も


児童たちはイヌマキの苗を植えて大きく育つよう願った=24日、伊良部の家後(ヤーグス)地区

児童たちはイヌマキの苗を植えて大きく育つよう願った=24日、伊良部の家後(ヤーグス)地区

 2016年度「防風林の日」関連行事(主催・県防災農業推進会議、市「防風林の日」関連行事実行委員会、協力・市)」が24日、伊良部南区の東地区構造改善センターを主会場に開催された。植樹大会では、砂川博紀推進会議会長(JA沖縄中央会長)、県農林水産部の島尻勝広部長、下地敏彦市長など関係者や伊良部の児童らが参加。イヌマキやテリハボク、ヤブツバキ、モクタチバナ、ブッソウゲの苗木計1000本を丁寧に植え付けた。参加者らは、緑豊かな高木に成長し、農作物を風害や塩害などから守る機能を発揮するよう願った。

 県は2006年11月に沖縄県防災農業推進会議を設置し、11月の第4木曜日を「防風林の日」と定めた。農家をはじめ広く県民に防風・防潮林整備の重要性を理解してもらうことで、全県的な取り組みとして防災農業の確立を推進するのが目的。

 この日のイベントは3部で構成。1部の県防災農業賞表彰式では、砂川会長が、団体の部で伊良部の三樹果樹生産組合(棚原豊樹代表)、個人の部で川満長英さん(72)=上野出身=に表彰状を贈呈した。

 棚原代表と川満さんは「今後とも防風・防災などの植樹・育樹活動に積極的に取り組んでいく」と決意を新たにした。

 2部の講演会では、沖縄総合事務局総合農政推進官の来間一浩さんが「防風林の役割とその整備方策」、琉球大学名誉教授の仲間勇栄さんが「福木は福をもたらす木ー宮古の福木旅物語ー」と題してそれぞれ講演した。

 来間さんは「防風林は必ずしも一種の木を植えるのではなく、混栽植物の一例として福木・クロキ・モクタチバナも考えられる。高さ数メートルの木を植え付ける大苗移植機を使った植樹方法もある」と提案した。

 仲間さんは「宮古島には今から200年から300年前に植えられた福木が多く、歴史的・文化的遺産である。一番大事なことは人間が植えたものは人間が管理することである」と強調し、福木を次世代へ引き継いでいくことに期待を込めた。

 3部のポスター原画コンクール表彰式では、砂川会長が最優秀賞に選ばれた前里隆之真君(伊良部小5年)ら11人に表彰状を贈った。

 下地市長が次年度開催地の恩納村の関係者に、イヌマキのポット苗を贈呈した。

 同コンクールで表彰されたのは次の皆さん。

 【最優秀賞】前里隆之真(伊良部小5年)【優秀賞】吉浜輝矢(同4年)濱川琉羽(佐良浜小6年)【佳作】友利空也(伊良部小5年)大浦妃芽華(佐良浜小5年)長間未来(同)【入選】伊良皆瑠海(伊良部小5年)平良正太朗(同4年)波平麻友子(同)花城萌香(佐良浜小6年)池村恋華(同5年)


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月3日(金)9:00
9:00

各施設で子供無料、半額 大型連休きょうから後半

児童福祉週間 きょう3日から大型連休の後半がスタートする。6日まで4連休となり、各空港は混雑するほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れらでにぎわいそうだ。 厚生労働省では、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に毎…

2024年5月3日(金)9:00
9:00

大輪の花で歓迎/観光客の撮影スポットに

下地のヒマワリ 国道390号の与那覇湾上地護岸沿いに植えられたヒマワリの花が咲き誇り、通りを行き来する観光客の目を楽しませている。初夏の青空が広がった1日午後、心地よい風に揺れる黄色の大輪の花に誘われて、多くの観光客がヒマワリと一緒に記念撮影をする光景が広がっ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!