12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
産業・経済
2017年1月28日(土)9:05

エコブランド豚確立へ/推進協

3候補試作肉を試食/専門家「かなり良い」と評価


エコブランド豚肉食味会。参加者が見た目、臭い、味に触れた=27日、宮古家畜保健衛生所

エコブランド豚肉食味会。参加者が見た目、臭い、味に触れた=27日、宮古家畜保健衛生所

 養豚の再生を目指す宮古地域養豚エコブランド確立推進協議会は27日、宮古家畜保健衛生所で試作豚肉の食味試験会を開いた。試作3候補と従来の豚から計12種類の肉を用意。50人のモニターが焼き肉としゃぶしゃぶを試食し、見た目、臭い、味に触れた。専門家によると試作豚肉は「かなり良い」。宮古エコブランド豚の誕生に期待が高まる。



 宮古地区における1989年の豚飼養頭数は5300頭だったが現在は753頭と激減。農家戸数も52戸から11戸となり、養豚存続の危機に直面している。


 この現状を踏まえ、宮古家畜保健衛生所が地域養豚再生計画に着手。昨年3月にエコブランド確立推進協議会を発足させている。


 協議会構成員は食肉センターや食肉加工会社、販売業者および関係機関の代表ら。月1回の勉強会を通して知識を深め、試作豚肉に生産、肥育につなげた。


 食味の試験会には、従来通り食品残さのみで肥育した豚肉と、衛生管理技術を駆使し、発育と栄養価を重視しながら養豚したエコフィード(食品残さを利用して製造した飼料)のブランド豚肉を出した。


 試食している豚肉の種類を知らないモニターは、見た目と臭い、味を比べてアンケート用紙に記入。宮古の豚に合ったブランド名なども考えて書いた。


 肥育管理したエコブランド豚の味を知る池田冷凍食品統括本部長の渡邉和人さんは「高いレベルを求めているため、まだ改良しなければならない部分はある」としながらも、現状の仕上がりは「良い」と評価した。


 生産農家戸数の現状を踏まえると、「限定的に良い豚を作っていく方向が良いと思う」と話し、宮古豚という希少価値を高める生産環境の構築を提言した。


 養豚エコブランド確立推進協は、今年度中に肉質成分分析や飼料成分分析、発育試験成績、食味試験成績の結果を基に、▽宮古ブランド肉豚規格基準▽ブランド豚飼養衛生管理基準▽ブランド豚飼料給与基準-を作成する方針だ。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!