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産業・経済
2017年2月9日(木)9:06

芯枯れ被害18.7%/サトウキビ

シンクイハマキが食害/新植夏植え圃場で猛威

 宮古島のサトウキビ新植夏植え圃場で、カンシャシンクイハマキの食害による芯枯れが拡大している。県病害虫防除技術センターがまとめた今年1月の被害率は18・7%、前年の8・2%と比較して10・5ポイントも上昇している。放置すれば来期の収穫量に影響を及ぼすため、関係機関が警戒を強めている。同センターは先月末に注意報を発表。圃場の除草および粒剤による防除を促している。

 カンシャシンクイハマキはメイチュウ類の一種。同類のイネヨトウは全島一斉防除等の効果で被害の軽減が図られているが、シンクイハマキによる被害率は跳ね上がっている。

 食害するのは幼虫。サトウキビ節部の芽や根から食入し、生長点を加害するため芯枯れによる欠株等の被害が引き起こされる。

 被害拡大の要因は分析中だが、昨年台風が接近しなかったことや、比較的高く推移している冬場の気温が関係しているとみられる。

 県病害虫防除技術センターが発表した注意報によると、被害率は沖縄群島が3%、八重山群島では8・8%。被害率18・7%の宮古群島は抜きん出て高い。多良間島でも17・2%の被害が報告されている。

 フェロモントラップによる雄成虫の誘殺数のデータでは、宮古島における成虫発生率の高さが分かる。沖縄群島の0・6%、八重山群島の4・7%に対し、宮古群島は16・9%。桁が違う発生数となっている。

 病害虫防除センターでは圃場や周辺の除草の徹底を呼び掛け。培土時における幼虫を対象にした薬剤防除を促している。飛散の可能性がある乳剤は取り扱いに注意が必要。関係機関は粒剤の使用を勧めている。

 サトウキビの病害虫はカンシャワタアブラムシも各地でまん延している。葉が黒変しない限り大きな影響はないが、注視する必要がある。今期のサトウキビは豊作だが、来期の収穫分は病害虫のまん延という懸念が広がっている。


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