05/07
2024
Tue
旧暦:3月29日 先勝 辛 
社会・全般
2017年5月19日(金)9:03

海外クルーズ客感動/タクシーに落とし物、無事届く

宮古島への寄港が増えている海外からのクルーズ船

宮古島への寄港が増えている海外からのクルーズ船

 落とし物をしても、そのほとんどが、落とし主の元に返ってくる「日本の落とし物文化」が海外から称賛されている。宮古島市でも、海外クルーズ船の乗客が、タクシーに忘れ物をしたが、無事に落とし主に届けられるケースが続き、乗客が感動したとの情報が寄せられている。宮古島観光協会では「当たり前のことだが、宮古のイメージアップにつながる」と喜んでいる。

 市観光課などによると、今月10日に香港から那覇経由で宮古島に寄港した「ゲンティンドリーム」の乗客が宮古観光を終え、乗船しようとした際、財布をタクシー内に忘れたことに気付いた。

 通訳を通して訴えたところ、現場にいた関係者がタクシー会社に電話をし、走行中の運転手らに協力を求めると、約1時間後に落とし主に届けられたという。

 当時、現場にいた関係者によると、落とし主は中国人の高齢者夫婦で、とても感激し「思い出に残る旅ができた」などと話していたという。

 13社が加盟する宮古島タクシー協会によると、海外からのクルーズ船の寄港が増え、タクシー内での忘れ物も多くなっている。財布のほか、パスポートや土産品、各種カードなどもあり、ほとんどが落とし主の元に戻っている。

 観光協会によると、城辺に向かう路線バスに間違って乗り込んだクルーズ船の乗客を、運転手が機転を利かせて、途中からタクシーに乗り換えさせ無事に平良港まで送ったこともあった。

 宮古島観光協会の池間隆守専務理事は、行政やバス・タクシー会社、ガイドなどで構成する「受け入れ環境整備連絡協議会」が機能していることを強調。週1回は課題解決に向けて意見交換していることを紹介し「官民一体の受け入れ体制が奏功していると思う」と話した。

 その上で「観光客に親切な島というイメージが定着すれば、『もう一度、宮古に行ってみたい』と思う人が増えるはず。これからも、おもてなしの心で迎えてほしい」と話した。

 同協会によると、クルーズ船を運航する一部の会社では乗客にアンケートを実施。島の印象など、乗客の反応が良ければ宮古への寄港を継続する予定だという。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月7日(火)9:00
9:00

宮古馬、ビーチで啓蒙活動/観光客らに事故防止呼び掛け

下地与那覇の前浜ビーチで5日、宮古馬を同伴した水難事故防止活動が行われた。宮古島署地域課、市地域振興課の職員ほか、宮古馬2頭、馬の飼育員が参加し、観光客や市民にライフジャケットの適正着用などが記されたガイドブックを配布して海での事故防止を呼び掛けた。

2024年5月7日(火)9:00
9:00

「 また絶対来たい 」/思い出とともに帰路へ

連休最終日・宮古空港 最大10連休となった今年の大型連休は6日、最終日を迎え、宮古空港はUターンラッシュのピークとなった。南国の自然を満喫した観光客や里帰りした人たちが、大きな荷物と思い出を土産に帰路に就いた。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!