12/07
2025
Sun
旧暦:10月17日 友引 己 
教育・文化
2024年3月1日(金)8:59

2頭の獅子で厄払い/比嘉で「旧二十日正月」

 

2頭の獅子が農機具の厄払いを行った=29日、比嘉公民館前

2頭の獅子が農機具の厄払いを行った=29日、比嘉公民館前

城辺比嘉の伝統行事「旧二十日正月祭(パツカショウガツ)」が29日、同公民館前などで行われた。2頭の獅子を囲みながらクイチャーを踊り、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を祈願。新しく購入された農機具の厄を払った。会場には多くの地域住民が参加し盛大に祝った。

同祭りは、比嘉集落の安全と繁栄を祈願する一大行事で毎年旧暦1月20日に開かれている。明治時代、字有地の財産を巡って士族と平民が争った事件の解決を1912年に祝ったことが始まりとされる。今年で111年目。

自治会の下地明会長が「毎年恒例となっている地域の伝統行事。天気にも恵まれて良かった。素晴らしい厄払いもできる。先人たちがこれまで築き上げてきた伝統芸能。私たちは精一杯守り抜いて次世代につなげたい」と語った。

祭りは午後3時ごろに始まり、獅子と民俗芸能保存会のメンバーを先頭に公民館の周囲を歩いて清めた。後に続く住民は頭にマーニ(和名・クロツグ)を巻き、三線や笛の音に手拍子を合わせて地域の安全を祈った。

公民館を清めると、集落を一周し無病息災と五穀豊穣を祈願した。その後、公民館前の広場に移動し、獅子を囲みながらクイチャーを踊った。集落内を回った後、住民が最近購入したトラクターを清めた。

新しくトラクターを購入した宮城安博さんは「昨年の夏に購入した。厄払いをしてもらい安全無事故で農作業ができるように願っている。また、サトウキビの収量も上がってほしい」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!