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2018年4月8日(日)8:55

「指輪」など地元で熱唱/下地正晃さん

保良で凱旋コンサート


初の保良凱旋コンサートで熱唱する下地さん=7日、保良公民館

初の保良凱旋コンサートで熱唱する下地さん=7日、保良公民館

 城辺保良出身のシンガーソングライター下地正晃さんによる地元凱旋無料コンサートが7日、保良公民館で開かれた。2005年日本有線大賞新人賞受賞曲の「指輪」や、祖母を思い作った「向日葵」や「幸せ」などアンコール1曲を含む全8曲を熱唱。会場いっぱいの観客は下地さんの歌声に聞き入っていた。

 05年に男性2人組ユニット・ネイビー&アイボリーのボーカルとしてメジャーデビューした下地さん。現在はソロ活動を行っていて、歌だけでなく作詞作曲も手掛けている。

 凱旋コンサートでは、ネイビー&アイボリー時代のヒット曲で、結婚する男性が相手女性に「約束します 君を残して 僕は死ねません」と歌う「指輪」、認知症になった祖母を思い作られた「幸せ」、2年前に他界した祖母へ贈る「向日葵」、父親のために作った「拝啓、お父さん」などを伸びのある声で歌い上げた。

 「幸せ」を聞き涙を流す観客が多く見られたほか、「向日葵」では下地さんが祖母への思いに感極まって歌の途中で声を詰まらせる場面もあったが、観客からは温かい激励の拍手が送られた。

 宮古島では2016年に平良でコンサートを行った下地さん。その前日、保良地区の高齢者から「車がないので見に行けないが頑張って」と言われ「次に宮古島でコンサートをする時には保良でしたいと思った」というエピソードを観客に披露した。

 保良住民の女性(54)は「『幸せ』は祖母を亡くした時にことを思い出した。娘が来年、結婚するので「指輪」は娘の結婚と重ね合わせて聞いていたら感動して涙が出た。また地元でコンサートをしてほしい」。伊良部から駆け付けたという女性(55)は「下地さんの歌を生で聞くのは今回が初めて。感動して涙が止まらなかった」と感想を語った。


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