12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
政治・行政 社会・全般
2018年5月24日(木)8:57

低栄養対策に取り組んで/市主催研修会

要介護防ぐポイント紹介


白井氏の講話を熱心に聞く来場者=22日、市中央公民館大ホール

白井氏の講話を熱心に聞く来場者=22日、市中央公民館大ホール

 宮古島市主催の介護予防研修会が22日、市中央公民館大ホールで開かれた。大阪大学大学院医学系研究科特任准教授の白井こころ氏が講師を務め、要介護にならないためのポイントや注意点などを語った。

 健康な状態と介護を必要とする状態の間に位置する状態として、加齢により心身の活力が低下した虚弱な状態のフレイルという状態があることを説明する白井氏。フレイルの状態の人を健康に戻すことで、介護が必要となる人を少なくすることができると語る。

 体重減少▽握力低下▽疲労しやすい▽歩行速度低下▽身体活動量の減少-の5項目のうち3項目以上が当てはまるとフレイルとされていることを紹介。予防すべきポイントとしては栄養、運動、社会参加の3点を挙げた。

 栄養面では、高齢期は痩せているとフレイルになりやすくなるので低栄養対策が必要と指摘し、必要なタンパク質とエネルギーを確保するよう呼び掛けた。運動面では動かないでいると筋力量が低下してしまうことから、日常生活の中に筋肉体操を取り入れるべきとの考えを示した。

 社会参加に関しては、人との交流が週1回未満になると早期死亡に至りやすいことを示すデータがあることを紹介。1日1回は外出をし、1週間に1回は友人らと交流し、1カ月に1回は楽しさ、やりがいのある活動に参加することを推奨する白井氏。参加者に向け「低栄養対策や筋肉体操などに取り組んで、宮古島の健康を支える主役になって」と呼び掛けた。

 会場には介護や福祉、医療関係者や一般市民らが多数来場し、白井氏の講話を熱心に聞いていた。

 白井氏の講話前には市高齢者支援課介護予防係の担当職員が、介護を必要とする人が多い宮古島市の高齢者の現状を説明した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!