12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
教育・文化
2018年6月10日(日)8:57

戦時の島に思いはせる/市教育委員会主催

城辺地区で戦跡巡り


担当職員(左手前)から説明を聞く参加者=9日、下里添の野戦重火器秘匿壕群

担当職員(左手前)から説明を聞く参加者=9日、下里添の野戦重火器秘匿壕群

 市教育委員会主催の戦跡巡り「城辺地区の戦争遺跡」が9日に行われた。事前に申し込みをしていた市民20人が参加。担当職員から詳しい説明を聞きながら、日本軍が使用していた壕など宮古島でも戦争があったことを今に伝える戦跡を目の当たりにして、当時の状況に思いをはせた。


 今回の戦跡巡りは、戦争遺跡を実際に訪れ、太平洋戦争時の城辺地区の状況について理解を深めてもらうことが目的で、4カ所の戦争遺跡を見学した。

 市役所城辺庁舎に集合した参加者は、市のマイクロバスで戦跡巡りに出発。榴弾砲を秘匿、設置していた下里添の野戦重火器秘匿壕群、発電機壕やトーチカ、貯水池からなるアーリヤマの戦争遺跡群、連合軍上陸阻止を目的に東西二つに設置された砲台や弾薬庫、交通壕などからなる東保茶根の戦争遺跡群、日本陸軍創始者の山縣有朋の揮毫で、城辺町在郷軍人会の後援で建立された福里公園の忠魂碑を巡った。

 参加者たちは担当職員の説明を聞き、メモを取りしながら興味深そうに戦跡を見学した。

 新聞のお知らせ欄で今回の戦跡巡りのことを知り参加した川上良絵さん(48)=上野=は「資料を見るよりこういうものに参加した方が、専門家から詳しく説明を聞けるので良いと思い参加した。地図を見ても個人ではたどり着けないような場所もあり、貴重な経験ができた。また機会があれば子供と参加したい。自分たちが住んでいるところに戦争で使ったものがあることを間近で見ると理解が深まると思う」と語った。

 今回の戦跡巡りは、2018年度地域の特色ある埋蔵文化財公開活用事業の第1回として実施された。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!