12/19
2025
Fri
旧暦:10月30日 先負 壬 
社会・全般
2019年1月12日(土)8:59

発達障害でも大丈夫/正しく理解し受け入れて

森山さん 子育てヒント紹介


森山さんの話を熱心に聞く来場者=11日、JTAドーム宮古島研修室

森山さんの話を熱心に聞く来場者=11日、JTAドーム宮古島研修室

 市福祉部障がい福祉課主催の子育て講演会が11日、JTAドーム宮古島研修室で開かれた。発達障害のある双子の娘の母親であり、子育てのエピソードをアニメやエッセーとして出版している森山和泉さんが講師を務め「発達障害があっても大丈夫~子育てのヒントを見つけよう」をテーマに講演。発達障害児の子育て環境を整えて幸せにするためには、まずは親が幸せになれるようにすることが必要との認識を示した。

 今は二十歳となった双子の娘が未熟児で生まれた時、医師から何らかの障がいが残ると言われ「現実から逃げ出したくなった」という森山さん。しかし出産からしばらくして初めて子供を抱くことができた時、想像以上に重いと感じ、そのことを看護師に伝えると「それが命の重み」と言われ、娘への愛情があふれ出てきて「育てられると思った」と当時を振り返る。

 発達障害とは障がいではなく「脳のくせ」であり、他人と比べ劣っているわけではなく、得意と不得意の差がはっきりしているだけという考え方を紹介。「得意なことを上手にコントロールできれば社会参加し、生きていくことができる」との考えを示した。

 発達障害の特性は、その人の持つ価値観や性格によって千差万別で、価値観や性格は周囲の環境に影響を受けやすいと指摘する森山さん。環境を作るのは親などの周りの大人であり、子育て環境を整えるためには親である「わたし」を整える必要があると強調する。

 「わたし」を整えるためには、子供の障がいについて正しく理解し受け入れるとともに、心と知識を整えようとするのではなく実践しながら心と知識を整えて、さらにまずは「わたし」が幸せになれるよう自分のことを大切にすべきと語った。

 会場には子育て中の保護者や子育て支援に関わる関係者らが多数、来場し、森山さんの話を熱心に聞き入っていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年12月14日(日)9:00
9:00

新部長に野中さん選出/観光協青年部が臨時総会

宮古島観光協会青年部(西村貴宏部長)は13日、市内の飲食店で臨時総会を開催し、第代青年部長の選出を承認した。新部長には、たびのホテルlit宮古島支配人の野中泰斗さん(44)を選出した。

2025年12月10日(水)9:00
9:00

路線バスが週末無料に/市制施行20周年記念事業

13日スタート、8日間実施   市は9日、市制施行20周年記念として「宮古島生活バス路線利用促進事業」を実施すると発表した。同事業は島内を運行する路線バス7路線を週末など計8日間を無料とする。市役所で記者会見した市企画政策部の石川博幸部長は「この機会…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!