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産業・経済
2019年3月13日(水)8:58

インゲン天ぷら人気

消費拡大でイベント開催/拠点産地認定を周知


観光客にサヤインゲンの天ぷらを振る舞う専門部会のメンバーら。積極的にアピールした=12日、あたらす市場

観光客にサヤインゲンの天ぷらを振る舞う専門部会のメンバーら。積極的にアピールした=12日、あたらす市場

 JA「あたらす市場」で12日、サヤインゲンの消費拡大イベントがあった。県の拠点産地認定に伴う告知キャンペーンで、生産農家がサヤインゲンの天ぷらを振る舞ってアピール。来店者が次々と試食し、ほんのり甘い宮古島産のサヤインゲンに舌鼓を打った。

 サヤインゲンは今年1月23日、県の拠点産地に認定された。認定を受けると国や県の補助事業を導入しやすくなるというメリットがあり、生産振興の起爆剤として期待されている。

 イベントは、生産農家や行政、農業団体で構成される宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会のインゲン専門部会が企画した。

 あたらす市場の出入り口でサヤインゲンと魚肉ソーセージを一緒に揚げた天ぷらを振る舞ったほか、サヤインゲンを使った生春巻き、カレー風味ソテー、ペペロンチーノ風味ソテー、クリームスープの作り方をまとめたレシピも配った。

 来店者は天ぷらを次々と試食。特に観光客に関心が高かった。和歌山県の楠山薫さん(75)は「とろっとして甘みがあるし、やわらかい。天ぷらはすごくおいしい」と高評価し、「種を持ち帰りたいぐらい」と話しながら試食を楽しんだ。

 同じく和歌山県の楠本瑞代さん(66)も「天ぷらは初めて食べるけどとてもおいしい」と笑顔だった。

 インゲン専門部会の新里喜美栄さんは「お客さんに喜んでもらえて何より。インゲン農家としてうれしく思う」と話し、サヤインゲンの消費拡大に手応えを感じている様子だった。

 宮古島産のサヤインゲン農家は57戸。約4・5㌶で栽培している。出荷は11月末から5月中旬まで。


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