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教育・文化
2019年7月30日(火)8:57

「神のバトン賞」に平良さん(狩俣中3年)

若林君(宮高3年)は高校の部佳作


作品「今日は雨の番」で「神のバトン賞」を受賞した平良りんさん(左)と、作品「不自由」で佳作に入賞した若林凌賀君=28日、那覇市の琉球新報社

作品「今日は雨の番」で「神のバトン賞」を受賞した平良りんさん(左)と、作品「不自由」で佳作に入賞した若林凌賀君=28日、那覇市の琉球新報社

 【那覇支社】県内の小中高校生を対象にした詩の賞「第17回神のバトン賞」(琉球新報社主催)の表彰式が28日、那覇市泉崎の同本社で開かれた。宮古島市からは、最高賞の「神のバトン賞」に中学の部で平良りんさん(狩俣中3年)の「今日は雨の番」が選ばれた。高校の部では、若林凌賀君(宮高3年)の「不自由」が佳作に入賞した。2人には、同社の松元剛編集局長から表彰状と副賞が贈られた。

 同賞は、県出身の詩人・山之口貘生誕100年を記念顕彰し、未来の詩人誕生への期待を込めて2003年に創設されたもの。

 表彰式で、松元編集局長は「ぜひ、これからも詩を書き続け、感性を伸ばし、山之口貘のような優れた詩人になってほしい」と生徒らを激励した。選考委員で山之口貘賞受賞者の詩人、市原千佳子さんと、トーマ・ヒロコさんが選考経過を報告した。表彰式に出席した10人による作品の朗読も行われ、会場から大きな拍手が送られた。

 「神のバトン賞」を受賞した平良さんは「受賞の知らせを聞いたときには驚いた。詩の表現技法に工夫を凝らして作ってみた。これを機会に詩を書き続けていきたいと思う」と、笑顔で話した。

 また、佳作に入賞した若林君は「(今回は)『不自由』で受賞したので、今度は『自由』について書いてみたいと思う」と、今後の意気込みを語った。

 表彰式には2人を指導した狩俣中の神里那美教諭と、宮高の久高直人教諭がそれぞれに同伴し、生徒らとともに受賞を喜んでいた。

 今回の応募作品総数は978編(高校の部123編、中学校の部405編、小学校高学年の部436編、小学校低学年の部14編)で、このうち3編が「神のバトン賞」に、8編が「佳作」に入賞、計11作品が受賞作品に選ばれた。


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