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社会・全般
2019年12月17日(火)8:55

【行雲流水】(ラット・パーク)

 薬物中毒は薬物自体の成分が原因だと考えるのが一般的である。ところが、ブルース・アレキサンダー博士は、その原因は環境だと考え、「ラット・パーク」と呼ばれる実験でその証拠を示した

▼実験では、狭くて、孤独な「植民地」と呼ばれるケージと、広々とした環境で交尾や子育てができ、仲間と遊ぶなどの接触ができる「楽園」のそれぞれに置かれたネズミの薬物に対する行動が比較される

▼にがいモルヒネに砂糖を入れたのを与えると「植民地」のネズミの方が「楽園」のネズミより早く飲むようになり、ある期間に飲む総量は19倍にもなった

▼また、ほとんどの日にモルヒネ砂糖水を与えて、たまに普通の水とモルヒネ砂糖水を与えると、「植民地」のネズミはモルヒネ砂糖水を選択し、「楽園」のネズミは普通の水を選択して飲んだ。さらに、長期間モルヒネを与えられた「植民地」のネズミでも、「楽園」に移せば普通の水を選ぶようになった

▼麻薬乱用問題は世界的な広がりをみせ、人類が抱える深刻な社会問題になっている。フィリピンのドゥテルテ政権は麻薬関係者5000人を殺害している。沖縄でも、県警が摘発した麻薬依存症患者が年ごとに増えている。先ほど県高校長会でもその対策を協議した

▼常識的には依存症になるのは、薬物に中毒性があることと、環境の相乗効果だと考えられるが、環境の影響は予想より大きいことを実験は示している。環境が良ければ、「モルヒネによって楽しい生活を邪魔されるのを拒否するように行動する」という事実は重い。(空)


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