12/07
2025
Sun
旧暦:10月17日 友引 己 
社会・全般
2020年2月4日(火)8:54

【行雲流水】(人権を守る靴)

 宮里邦雄氏は、1958年宮古高校を卒業し、国費留学生として東京大学に進学、在学中に司法試験に合格、司法修習を経て、65年弁護士になった。そして、「社会の弱者に寄り添って活動する弁護士になりたい。働く者の人権を擁護する立場の弁護士になろう」と決意、その道をひたすら歩んできた。現在東京共同法律事務所所長として活躍、2003年から2012年まで日本労働弁護団会長を務めた

▼さまざまな弁護活動やアメリカ統治下で青春時代を過ごした歩みを通して氏が感じた平和や労働の課題について、全日本自治団体労働組合(組合員万人)の機関紙から寄稿を求められ、2019年2月から「ウチナーからヤマトへ-激動の時代を労働弁護士として生きる-」を連載している▼第1回「大阪で迎えた敗戦」、第2回「沖縄・宮古島へ引き揚げる」では、戦時体制や終戦直後の混乱期の様子が書かれている

▼沖縄については、学生時代に『沖縄評論』を創刊、沖縄の歴史研究と祖国復帰運動の理論化を行っている

▼第7回「二つの沖縄違憲訴訟」では、本土に渡航するパスポートの発給を琉球民政府長官により拒否された瀬長亀次郎を含む3人を原告とする国家賠償請求訴訟と、広島、長崎で被爆した沖縄に住む3人が治療のため支払った治療費の償還を求めた訴訟である

▼宮里氏はある小説の一節に出てくる「きっちり足に合った靴さえあれば、自分はどこまでも歩いていけるはずだ」を引用、「どうやら、労働弁護士という職業は私の足に合った靴だったようだ」と書いている。(空)


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!