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政治・行政
2020年3月13日(金)8:58

豚熱、県内7例目発生

うるま市 440頭を殺処分へ


第7回県特定家畜伝染病防疫対策本部会議であいさつする玉城デニー知事=12日、県庁

第7回県特定家畜伝染病防疫対策本部会議であいさつする玉城デニー知事=12日、県庁

 【那覇支社】県は12日、うるま市の養豚場で県内7例目となる豚熱(CSF)の感染を確認したと発表した。玉城デニー知事は同日、県特定家畜伝染病防疫対策本部会議を県庁で開催し、「国や関係機関と連携して防疫措置に万全を期す」と述べたほか、「豚熱は、豚とイノシシの病気であり、人に感染することはない」と強調した。

 新たに豚熱の感染が見つかったのは、2月25日にうるま市で確認された6例目の養豚場と接している養豚場。県は、これまで監視強化対象農場の一つとして、検査頻度を高めるなど警戒を強めていた。

 県によると、同農場では豚の体温上昇や症状の異常はなかった。ただ、11日に立ち入り検査し、県家畜衛生試験場で血液検査をした結果、抗体検査で一部陽性、遺伝子検査で弱陽性を確認したという。その後、同試験場で臓器による検査を実施したところ、12日に抗体検査、遺伝子検査とも陽性が確認された。

 今回、殺処分の対象となる豚は440頭。県は、14日に殺処分を終了し、16日には全ての防疫措置を完了する予定としている。移動制限区域(3㌔以内)の解除は、防疫措置終了後に28日を経過した4月15日となる。

 県は、6日から沖縄本島で開始しているワクチン接種については、「プログラム計画に基づいて、影響なく進める」と説明している。固有種「アグー」の隔離措置についても「来週から移動させる準備を進めている。影響はない」と述べ、計画通りに進める考えを示した。


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