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社会・全般
2020年4月11日(土)8:54

【行雲流水】(高齢者の外出自粛)

 4月7日、新型コロナウイルスの国内感染の拡大をうけて安倍首相は法律に基づいた「緊急事態宣言」を発令し、5月6日まで7都府県の人々に「生活の維持に必要な場合を除き、みだりに外出しないよう」要請した。沖縄県知事は8日の記者会見で国に準じて「不要不急の外出」を自粛するよう県民に求めたと9日付の宮古毎日新聞は伝えている

▼宮古島市の下地市長は県の方向性が決まれば「市としても早急に対応」すると述べていることからこの原稿が掲載される頃には市民に外出自粛を求めていることだろう

▼そうなった場合、高齢のひとり暮らしや夫婦だけの日常生活動作への影響を考慮する必要がある。これまで外出して人との付き合いもあった高齢者が家でじっとしていることで起こるリスクがある。「生活不活発化」という心身機能低下だ。外出しないことで身体活動量が減り筋肉が衰える。特に下肢の筋肉が落ちやすく歩行困難になって転倒しやすくなる。人と話す機会がなくなっての認知機能への影響も看過できない

▼緊急事態宣言のひと月を全く外出することなく家でじっと暮らす高齢者の落ちた体力が回復するには2カ月かかると日本理学療法士協会長はいう

▼日本理学療法士協会は3月に「新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛による生活不活発病の予防について」の表題で家の中でできる運動方法を公開して筋肉が落ちないように適度の運動が大切であることを強調する

▼しかし、高齢者のフレイルを予防するにはたんぱく質の不足からくる低栄養を防ぐことも必要だし社会参加も大切な要素である。行政の配慮が求められるゆえんだ。(凡)


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