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産業・経済
2020年5月26日(火)8:59

来月からトラッシュ還元/サトウキビ

地力回復、増産期待/市補助事業 きょうから申請受付


工場に保管されているトラッシュ。6月中旬にもほ場への還元が始まる。奥は沖糖宮古工場=25日、下地上地

工場に保管されているトラッシュ。6月中旬にもほ場への還元が始まる。奥は沖糖宮古工場=25日、下地上地

 サトウキビの増産を図る市の地力増進トラッシュ運搬補助事業の申請受け付けが26日から始まる。収穫の機械刈りで工場に持ち込まれた梢頭部や葉柄などのトラッシュを畑に還元し、地力を高めて反収(10㌃当たり収量)を上げる。補助率は経費の3分の2。農家は1000円の負担でトラック1台分のトラッシュを畑に運べる。市のサトウキビ生産量は2016-17年産以降減産が続く。土づくり事業の導入に伴う地力回復と増産が期待される。補助申請期限は6月5日。

 製糖工場に保管されているトラッシュを夏植えほ場に還元する。事業を通して夏植え栽培を促進し、株出し栽培に偏りつつある全体の作型バランスを整えるという相乗効果も狙う。市としては、全体収穫面積の50%程度を夏植え栽培に戻したい考え(現状は株出し栽培が約6割を占める)。

 補助内容は、運搬費用となるトラック1台当たり3000円のうち、2000円を補助する。散布量の上限は10㌃当たり10台に設定した。トラッシュの積み込みや畑に散布した後の敷きならしは工場側が担う。

 補助申請の申込先は各製糖工場で、26日から6月5日まで受け付ける。実際のトラッシュ散布は6月の中旬に始まる見通しだ。

 事業開始に当たり市農林水産部の福里匡次長は「地力増進と更新の促進を兼ねて事業を行う。全体の地力を上げながら反収を上げていきたい」と話し、広く生産農家に対して設定期間中の申し込みを促した。

 また、トラッシュを用いた土づくりについて製糖工場は「トラッシュはやや扱いにくいので、一定程度馬力がある大型機械の使用を勧めたい」としている。

 宮古地区におけるサトウキビ収穫は近年一気に機械化が進んでおり、収穫面積の8~9割はハーベスターで刈り取られている。

 手刈りのころ、梢頭部や葉は人の手で処理していたため、そのまま畑に残って土を肥やした。機械刈りではこういったトラッシュの多くがサトウキビと一緒に工場に運ばれるため、結果として地力の低下を招いているという見方が強い。これに対応し、市が新年度新規事業として地力増進補助費用を予算化している。

 申請および問い合わせ先は沖縄製糖宮古工場農務部(電話76・6003)、宮古製糖城辺工場農務部(電話77・4117)、同伊良部工場農務部(電話78・5480)まで。


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