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環境・エコ
2020年8月2日(日)8:58

アオウミガメふ化/多良間島北海岸

大海原目指しヨチヨチ


大海原を目指し砂浜を歩き出すアオウミガメの子ガメ=7月25日、多良間島の北海岸(通称・仲泊トゥブリ西側の浜)

大海原を目指し砂浜を歩き出すアオウミガメの子ガメ=7月25日、多良間島の北海岸(通称・仲泊トゥブリ西側の浜)

 【多良間】多良間島の北海岸で7月25日、絶滅危惧種に指定されているアオウミガメの卵がふ化した。多良間中学校1年生の清村一生君(12)が発見し、撮影したもので約30匹ほどがふ化して、海を目指して砂浜をヨチヨチと歩き、たどり着くと元気に泳いで行ったという。

 沖縄美ら島財団総合研究センター動物研究室の笹井隆秀さんによると、このウミガメは「アオウミガメ」。世界各地の熱帯や亜熱帯の沿岸に生息しており、日本では主に小笠原諸島や屋久島、種子島以南で産卵が確認されているという。また、国際自然保護連合から絶滅危惧種に指定されている。

 ふ化した後、数日してから砂浜の表面に出てくる。タイミングは夜が多いがまれに日中でも観察されることがあるという。一方、ふ化後の幼体が海へ向かう際に砂浜の漂着ごみに絡まることや、ごみをよけるために迂回(うかい)している際に捕食者に食べられたり、力を余分に消耗し死亡したりするなどのリスクもある。

 笹井さんは「ウミガメは光に向かう習性があるので産卵やふ化を見掛けても懐中電灯などで照らすのは避けることや、むやみに近づくことも良くない。また、ふ化後時間はフレンジーという興奮状態でその習性のおかげで泳いで行くことができる。この時間を超えてしまうと子ガメは泳がなくなるので絶対に捕獲しないで」と説明した。

 また、「状態の良い砂浜があるからこそ、ウミガメは産卵に来る。近くに良い砂浜があることを誇りに思ってほしい。今回、観察されたアオウミガメはシュノーケリングでも観察できるような浅い海域でも餌を食べる。海で見掛けても触ったりせずに優しく見守ってほしい」と呼び掛けた。


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