12/06
2025
Sat
旧暦:10月17日 友引 己 
教育・文化
2020年10月20日(火)9:00

子の誕生を先祖に報告/「ヤーマスプナカ」

来間島 規模縮小して開催


璃緒菜ちゃんを抱きかかえる砂川さん=18日、下地来間

璃緒菜ちゃんを抱きかかえる砂川さん=18日、下地来間

 旧暦9月の甲午(きのえうま)の日に行われる来間島の伝統行事「ヤーマスプナカ」が18日から2日間、同地区で行われた。初日は3兄弟の家元で子孫繁栄を祈願する「サラピャース」と「マスムイ」の儀礼が行われた。この一年間に誕生した子供を先祖に報告するとともに、健やかな成長を願った。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、来間部落会(大浦邦夫会長)は規模縮小を決定。参加者にはマスク着用と手指の消毒を徹底させたほか、参加人数の減少と、島内を練り歩くパレードなどは実施しなかった。

 ヤーマスプナカは、子孫繁栄や無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願するもの。来間島を救い、繁栄させたと伝えられる3兄弟の家元(長男スムリャーブナカ、次男ウプヤーブナカ、三男ヤーマスヤーブナカ)を中心に祭事が行われる。

 このうち、次男のウプヤーブナカの家主、砂川輝夫さん宅では、午前8時ごろから「サラピャース」が始まり、住民らに神酒が振る舞われた。回し飲みは行わず、一人一人に神酒を注いだ紙コップを手渡した。

 砂川さんは「新型コロナの影響で参加者は例年の半分くらい。少し残念だが開催できて良かった。来年は盛大に祝えることを願っている」と語った。

 「マスムイ」では、ここ一年で生まれた子供4人を報告。津嘉山陽菜さん(20)は生後8カ月の長女、璃緒菜ちゃんをお披露目。「コロナ禍で大変だが、健康に育ってほしい。多くの皆さんに祝福されてうれしい」と笑顔を見せた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!