12/07
2025
Sun
旧暦:10月18日 先負 庚 大雪
社会・全般
2021年4月14日(水)9:00

犬の殺処分 2年連続ゼロ/宮古20年度

違法犬捕獲数も大幅減
保健所「飼い主の意識が向上」


飼い主の意識向上、ボランティアの活動などで宮古保健所に捕獲、保護された犬の殺処分は2年連続でゼロとなった=9日、宮古保健所

飼い主の意識向上、ボランティアの活動などで宮古保健所に捕獲、保護された犬の殺処分は2年連続でゼロとなった=9日、宮古保健所

 犬の殺処分数が2年連続でゼロとなったことが県宮古保健所管内における2020年度犬の収容状況(速報値)で分かった。違法犬捕獲数も前年度から76匹減少。ピーク時に比べても半数以下となった。同所では「飼い主の意識が少しずつ変わってきて、放し飼いも減ってきている。ボランティアの頑張りも大きい」と話している。

 速報値によると、捕獲数は18年度の296匹が19年度は226匹となり、20年度はさらに減って150匹となった。

 こうした背景について、同保健所は「放し飼いの情報もどんどん入ってくるようになった。近所の目も大きいと思う。見ている人は見ているので、飼い主の意識も変化したことが数字にも表れているかもしれない」と話した。

 さらに「今は殺処分『ゼロ』が継続しているが、それが続かなくなることも十分に考えられる。捨てる命を生まないように放し飼いをしない。避妊、去勢手術を行い繁殖制限をしっかりやってほしい」と呼び掛けた。

 同所管内における犬の捕獲・保護数は年間100~200匹台で推移してきたが、14年度と15年度は300匹台に増加した。

 それに伴い、14年度からは年間の殺処分数も300匹を超え15年度は325匹となり、東京都の1年間の処分数を上回っていた。

 こうした状況を打開しようと、民間ボランティアが立ち上がり、収容された犬を島内外に譲渡する活動が16年度ごろから本格化した。

 同所と連携した取り組みで16年度の終末処分数は、前年度の325匹から大幅に減少し141匹となった。

 さらに、活動が充実してきた17年度の処分数は減り続け、19年度は初のゼロを達成していた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!