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社会・全般
2011年6月24日(金)9:00

恒久平和の実現を/66年目の「慰霊の日」

戦没者の冥福祈る/各地で追悼式・慰霊祭


手を合わせ戦没者の冥福を祈る参列者たち=23日、市平良字下里の慰霊之塔

手を合わせ戦没者の冥福を祈る参列者たち=23日、市平良字下里の慰霊之塔

 第2次世界大戦下、日本で唯一、地上戦が展開された沖縄戦終結から66年目の「慰霊の日」となった23日、県内各地では戦没者を追悼する式典が行われた。宮古島市の旧市町村5地区と多良間村でも追悼式・慰霊祭が行われ、遺族や地域住民らが戦争の犠牲となった人たちの冥福を祈るとともに、恒久平和の実現へ願いを強くした。


 平良地区では、市平良字下里(馬場)の慰霊之塔で平良地域遺族会(川満俊夫会長)主催の第57回戦没者追悼式が執り行われた。参列した遺族や関係者らは正午の時報に合わせ全員で1分間の黙とうをささげ、塔に祭られた608柱のみ霊の冥福と戦争のない平和な世界を祈念した。

 川満会長は式辞の中で「年月とともに遺族も高齢化し、国民の半数以上が戦争を知らない世代となった。それだけに戦争の悲惨さと平和の尊さを言い伝え、語り継がなければならない」と戦争体験の継承の必要性を強調。「み霊の犠牲を無にしないためにも、二度とあの戦争が起こらないように温かい社会作りのため頑張りたい」と語った。

 追悼のことばとして下地敏彦市長は「全戦没者に心から哀悼の誠をささげるとともに、市民の英知と情熱を結集して、世界の恒久平和の実現に向けてまい進したい」。下地明市議会議長は「二度と戦争の惨禍を繰り返すことのないよう平和への誓いを新たにし、心豊かに生きられる宮古島市の創造に努力したい」、宮古福祉保健所の仲宗根正所長は「戦争の教訓を風化させることなく後世に正しく伝えることが私たちの責務。県としても恒久平和の発信拠点となるよう努めたい」とあいさつした。

 その後、川満会長や来賓による献花、一般参列者による焼香などで戦没者を追悼した。

 今年の追悼式には、平良出身で現在は横浜市在住の池間洋友さんから、平和への願いを込めた千羽鶴が届けられた。



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