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教育・文化
2012年1月1日(日)9:00

どうなる? 学校統廃合/市教委方針に住民反発

「複式学級」は是か非か


2学年が一つの学級で1人の教諭から授業を受ける「複式学級」=福嶺小学校

2学年が一つの学級で1人の教諭から授業を受ける「複式学級」=福嶺小学校

 昨年1年は、学校統合問題一色となった宮古島市の教育行政。対象地域の住民を対象に行われている市教育委員会(宮国博委員長)の「学校統合基本方針説明会」では、「統合反対」の意見がほとんどで住民は猛反発している。この問題の発端は少子化による児童生徒の減少で、それに伴い「複式学級」が存在する学校が増えたことなどが要因。「複式学級」は解消すべきなのか、その必要はないのかを含め「子どもたち」にとってのあるべき「学校」とは何なのかを行政、学校、家庭、地域全体で考えることが求められている。


 「複式学級」とは、異なる学年が一つの学級になり、1人の担任が異なる学年の指導を行うもの。

 学習面のメリットは相互に学び合う姿が見られ、担任が一方の学年の指導をしている時に、もう一方の学年は自分たちで学習を進めることから、自主的な学習習慣が身につく。

 一方で、デメリットは担任が一方の学年の指導をしている時に、別の学年は指導を受けることができず、時間をそれぞれの学年に配分せざるを得ない状況になり、きめの細かい指導を受けることができない。

 人間関係の面では、集団の規模が小さいので喧嘩やいじめは生じにくいといわれる一方で、人数が少ないことから、人間関係における葛藤などを経験する機会に恵まれず、競争意識を持たせることも難しいとされている。

 実際に「複式学級」が存在する過小規模校と適正規模校の授業風景を取材すると、教室内の子どもたち全員、教師と向かい合う「単式学級」は見慣れた光景だが、「複式学級」は、少人数の学年の違う子どもたちが別方向に向いて1人の教諭から授業を受けており、その光景は見慣れないと違和感を感じてしまう。

 住民説明会で、住民から出る意見は当初「複式の何が悪い」「複式でも何ら問題はない」「複式の方が良い」など、「容認」「肯定」する意見が多かったが、最近は「行政も『統合ありき』ではなく複式を解消する知恵を絞って学校存続について模索すべき」などの意見も出始めている。

 こうした中、住民説明会での猛反発を受け、宮国委員長は「基本方針だから見直しというのは行政を進めていく上ではいくらでもある」とし、見直す可能性があるとの見解を示している。

 今後、住民説明会を一通り終えた後に再度検討するとしている市教委。基本方針の見直しを含め、どのような判断を下すのか注目となっている。


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