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産業・経済
2012年6月5日(火)9:00

和牛ヘルパー事業11年度実績 延べ6281頭を受託

便利さ浸透し急増傾向/前年比55%増


 JAおきなわ宮古地区畜産振興センター畜産部のまとめによると、畜産農家が2011年度に、和牛ヘルパー事業を利用して飼養管理などを委託した牛は、延べ6281頭に上り、前年の4035頭より2246頭(55%)増えた。受託料金は同比294万円(33%)増の1191万円。利用実績は、事業の便利さの浸透や農家の高齢化に伴い、急増傾向にある。利用料金のうち、半分の595万円は国が農家に補助した。


 JAと宮古和牛ヘルパー利用組合(伊波広次郎組合長・ヘルパー約25人)が連携して取り組む同事業は、地域の助け合いによる、ゆとりある肉用牛生産環境の確立を目的に、2001年スタートした。

 事業は①冠婚葬祭や旅行、傷病時の際の飼養管理②競り市場への牛輸送や競り上場への誘導③削蹄-に利用している。

 冠婚葬祭などの際の飼育管理委託頭数は2629頭(前年度比1452頭、123%増)、市場への輸送や競り誘導が1292頭(同比373頭、40%増)、削蹄が2360頭(同比421頭、21%増)。

 金額は削蹄が最も大きく735万円、市場への輸送など337万円、飼養管理が118万円となった。

 下地高千穂の村吉順栄さんは、毎月の競りへの子牛輸送や冠婚葬祭、旅行の際に利用している。

 「子牛輸送は、プロのヘルパーに任せた方が安全。旅行の時も、給餌だけでなく病気の場合は獣医も手配してくれるので、安心できる。農家にとって頼れる助っ人」と、ヘルパーの仕事を高く評価する。

 現在は、ヘルパーの登場によって飼い主が毎日の飼育管理(餌や水の給与)にしばられる時代は終わったと認識。同状況から解放されて、若い経営者も増えたと強調した。JAは「事業は、特にお年寄りに喜ばれている。利用者は今後とも増えていく」と予想する。

 飼育管理の1日当たり基本料金は2000円で、頭数割が1頭300円。10頭を1日間預けると料金は、5000円になる。利用料金は、輸送が1頭当たり3000円、競り誘導2000円。削蹄料は子牛が2400円、成牛が3400円。利用申し込みは、JA畜産部と各資材店で受け付けている。


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