12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
教育・文化
2012年6月20日(水)9:00

地雷の恐怖学ぶ/久松中で平和学習

雨宮清さんが講演



平和学習でカンボジアなどの地雷被害について学んだ生徒たち=19日、久松中体育館

平和学習でカンボジアなどの地雷被害について学んだ生徒たち=19日、久松中体育館

 久松中学校(平良ヒロ子校長)は19日、平和週間の一環として平和学習のための講演会を開催した。カンボジアの悲惨な地雷被害や除去活動を目の当たりにし、「地雷除去機」を開発するとともに、自らも世界の地雷除去活動に参加している山梨日立建機社長の雨宮清さんを講師に招き、世界の地雷被害の状況などを学んだ。



 雨宮さんは、影像やスライドを通してカンボジアなどの世界の地雷埋設状況を説明。世界120カ国に約1億個の地雷が埋設されている現状などを分布図を使って示した。



講話した雨宮清さん

講話した雨宮清さん

 ベトナム戦争終結後、カンボジアではポルポト政権時代に内戦へと突入し、約170万人が虐殺されたことなどの歴史経緯を解説した上で、内戦中に約600万個の地雷が埋められ、現在でも立ち入り禁止区域となっている地区での被害が続いていることを説明した。


 また、カンボジアではベトナム戦争時代の不発弾も240万個あり、常に地雷と不発弾の爆発の恐怖にさらされている日常があることを話した。


 雨宮さんは「人手による世界の地雷除去作業には千年以上の時間を要するといわれている。世界では1日に72人が地雷で死亡しており、約分間に1人が地雷の犠牲者となっている。その90%以上が一般の民間人で、被害者の約4割は子どもたちだ」と述べ、地雷の恐ろしさを訴えた。


 「悪魔の兵器」と呼ばれる地雷は一瞬にして人命を奪うのみならず、重傷障害をもたらすことで、その国の時間と経済を根源から失わせることを強調し、「人類は戦争による武器の使用を絶対に認めてはならない」と述べ、平和の尊さを生徒たちに訴えた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!