04/19
2024
Fri
旧暦:3月11日 先勝 癸 穀雨
産業・経済
2012年8月10日(金)9:00

推進補助金1億2800万円/沖縄型農業共済制度

農家負担金を間接支援/キビ2割、施設園芸6割相当


台風通過時、猛烈な風を受けるサトウキビ(資料写真)

台風通過時、猛烈な風を受けるサトウキビ(資料写真)

 県が沖縄型農業共済制度の推進補助金として1億2888万8000円を決定し、県農業共済組合(比嘉俊昭組合長)に通知したことを同組合の瑞慶覧栄功宮古支所長が9日、明らかにした。「沖縄型」は台風常襲地域である沖縄の農業災害補償を充実させ、経営の安定に資する目的で創設した沖縄独自の制度。補助金は、一括交付金を活用した。



 同制度ではキビ共済加入農家には、肥料の購入費や、ハーベスター使用料、キビ山搬出費などの約2割を限度に補助。園芸施設共済加入農家にはビニールやネット、農薬、骨材購入費の6割を限度に支援する。これはそれぞれ農家負担掛金の約2割、6割に相当するという。生産組合や生産部会に共済加入推進費を助成する側面支援も行う。

 宮古支所によると、2011年度の支所管内キビ共済の10㌃(約1反)当たり農家平均掛金は2668円で、これをベースにすると、沖縄型による10㌃当たり支援金は586円が試算される。園芸施設のハウス1棟当たり農家掛金2万2955円に対する支援金試算額は、1万3773円となり農家負担が大きく軽減される。

 実施期間はキビ共済が12年12月10日~13年3月10日。園芸施設共済が12年8月~13年3月15日となっている。加入農家は、申請書に営農資材の明細や金額などを記載し、共済組合支所に提出する。

 11年度の対有資格加入率(戸数)はキビが44・4%、園芸施設が30・8%と低い。

 瑞慶覧支所長は「制度内容の周知に努め、10年後の両共済の加入率を70%に向上させたい」と抱負を語った。

 沖縄のキビ共済掛け金率は全国の1・3倍、園芸施設が2・8倍と高い。台風などによる過去の被害額が多いためで、掛金率の高さが、加入率低迷の一要因になっているという。沖縄型は加入者に対する農家負担金の間接的支援によって、加入率を向上させる狙いで実施する。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!