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社会・全般
2013年3月8日(金)9:00

1年間交通死亡事故ゼロ/宮古島署管内で初

昨年3月7日から発生せず/宮城署長「記録の継続が大事」


交通死亡事故ゼロを示す交通事故情報=7日、宮古島署

交通死亡事故ゼロを示す交通事故情報=7日、宮古島署

 宮古島署(宮城英眞署長)は7日、同署管内で1年間(昨年3月7日~今年3月6日)交通死亡事故ゼロを達成したと発表した。県内警察署では、1972年以降、本部署や嘉手納署など計7署が達成しているが、宮古島署は初めて。宮城署長は取締強化や交通安全教育、広報啓発活動などの取り組みを挙げ「各関係機関の協力と市民一人一人の交通安全に対する意識の向上の現れ。これは通過点で今後、記録を継続していくことが大事」と話した。近く、県警本部長から表彰を受ける。


 同署管内での交通死亡事故は、昨年3月7日以降発生していない。同署によると、年間の交通死亡事故が最多だったのは72年の12人、77年と98年にはそれぞれ10人だった。

 1年間にわたり交通死亡事故がゼロだったことについて宮城署長は、早朝の車両検問など、交通違反の取締強化を第一に挙げた。「取り締まりは画一的ではなく、地域の人たちにも理解できるような形で行った」と述べ、地域の交通ボランティアの活動や協力が大きかったと話した。

 さらには▽飲酒運転根絶「お茶の間訪問」作戦による各集落訪問安全教育▽高齢者による交通安全意見発表会▽宮古自動車学校卒業検定者に対する交通安全講話-などの実施も要因とした。

 また、宮古島まもる君やまる子ちゃんを活用した広報啓発は、他の警察署には見られないユニークな活動として注目されたことも奏功した。

 「飲酒運転根絶市民大会」「飲酒運転根絶鯉のぼり作戦」「飲(ぬ)んつかー乗(ぬう)らん作戦」など独自の取り組みも展開。企業に対する飲酒運転根絶講話など、各関係機関や団体と連携して取り組んだ街頭活動や安全教育の実施なども実も結んだ。

 宮城署長は「宮古は団結心が強い。しっかりと取り組めば必ず成果が出る。交通マナーを守ることで、社会の規範意識が深く浸透した」と述べた。「1年間、交通事故で尊い命が失われなかったことは素晴らしいこと。今後とも地域と連携して記録を更新していきたい」と話した。

 同署によると、県内14警察署で72年以降、交通死亡事故ゼロを達成したのは▽本部署(7回)▽嘉手納署(6回)▽豊見城署(3回)▽石川署(同)▽糸満署(2回)▽八重山署(2回)▽宜野湾署(1回)-となっている。


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