04/24
2024
Wed
旧暦:3月16日 赤口 戊 
産業・経済
2013年5月23日(木)9:00

国営かんがい排水事業 伊良部送水路に着手

仲原ダムの進ちょく率は25%/宮古伊良部農業水利事業所

今年度予算は29億4000万円


伊良部導水路の建設工事(宮古伊良部農業水利事業所提供)

伊良部導水路の建設工事(宮古伊良部農業水利事業所提供)

 沖縄総合事務局宮古伊良部農業水利事業所(大梧光照所長)が進める国営かんがい排水事業の2013年度当初予算は、22億円となった。12年度補正の7億4000万円(繰入分)と合わせた予算額は29億4000万円で、前年度当初の28億円を1億4000万円(5%)上回った。今年度は、仲原地下ダムから伊良部向けに水を送る送水路敷設に着手する。


 同水路は、仲原ダムと野原岳に造る宮古吐水槽(タンク)を結ぶ7・2㌔で、今年度は2・2㌔の工事を計画した。

 伊良部地区への農業用水は、仲原ダムから送り、標高の高い宮古吐水槽を経由して、伊良部の牧山ファームポンド(FP)に自然流下させる設計だ。

 宮古吐水槽にためた水は、伊良部大橋を通って、牧山FPに行く。この間の導水路敷設は16・1㌔の計画のうち、12年度までに66%の10・6㌔を終えた。今年度は2・8㌔を建設する。

 仲原ダムの止水壁は、12年度までに582㍍完了し、計画延長2350㍍に対する進ちょく率は25%に達した。今年度は、346㍍の建設を予定している。

 宮古伊良部地区国営かんがい排水事業は09年度に着工し、13年度末の総事業費(523億円)ベースの進ちょく率は、約20%に達する見通し。伊良部島への送水は17年度、事業完了は20年度を目指す。

 同事業は、宮古島の畑で一年中使える水量の確保と、伊良部島での宮古島と同様な水利用農業の実現を目的とする。受益面積は9156㌶(宮古島7805㌶、伊良部1351㌶)。

 同事業では仲原ダム(有効貯水量920万㌧)と保良ダム(同160万㌧)を新たに建設。既存の砂川(同680万㌧)と福里(同760万㌧)、皆福(同40万㌧)を合わせた総有効貯水量は2560万㌧となり、現在の1・7倍に増える。仲原ダムの水は東山FP、ミルク峰FP周辺の畑にも配水される。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!