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社会・全般
2013年9月2日(月)9:00

廃校の流れ食い止めたい/来間中統廃合計画

来間住民らが抗議、署名運動


「ガンバロウ三唱」で廃校議案の取り下げの実現に決意を新たにする参加者たち=1日、市役所平良庁舎前

「ガンバロウ三唱」で廃校議案の取り下げの実現に決意を新たにする参加者たち=1日、市役所平良庁舎前

 市教育委員会が廃校の方針を決定し、市議会に廃校のための議案提出が予定されている来間中学校の存続を求めている来間地域の住民らが1日、市役所平良庁舎前で「同意なき学校統廃合に反対する抗議活動」と「議案の取り下げを求める署名運動」を行った。小学校統廃合の方針が示されている宮原地区などの住民らも参加。地域との合意なく進める教育委員会の手法を批判するとともに、廃校議案取り下げに向け一致団結して頑張ることを確認した。


 今回の取り組みは来間自治会、来間島の未来を考える会、来間小中学校PTA、来間婦人会、来間老人会、来間島民生委員の呼び掛けで実施。来間や宮原、城辺の住民ら約50人が参加した。

 来間地区住民に対するこれまでの教育委員会の対応について、来間島の未来を考える会の砂川葉子会長が「全くの無視で地域の声を聞いてもらえない。ていねいな説明を重ねる自治体がある中、宮古は統合ありきで進んでいる」と批判した上で、「このままでは宮古の学校が次々となくなってしまう。その流れを食い止めたい」との思いを語った。

 来間小中学校の前校長で来間の住民でもある国仲富美男氏は「住民が納得するまで何度でも説明すると言っておきながら、8月30日の(来間地区での)説明会前に廃校方針を決めている。順番がおかしい」、同じく住民で元校長の国仲昌行氏は「住民の反対を押しつぶそうとする今の教育委員会は民主主義ではない」と教育委員会に不信感を示した。

 来間婦人会の砂川智子副会長は「力の弱い集落から切り捨てるやり方は見直してもらいたい。農村のきらめきがなくなる。統廃合は郡部の頑張りを根本から切り捨てることになると思う」と訴えた。

 2015年度までに鏡原小学校との統合方針が示されている宮原小学校の存続を求めている宮原を発展させる会の木曽健二会長は「統廃合は地域の意見を聞いて進めるべき。このまま言いなりになるのではなく、私たちが行政を動かせるよう頑張りたい」、同校PTA会員の長濱幸男氏は「教育委員長は、来間にも宮原にも統合賛成者はたくさんいると発言しているが事実と異なる。何が正しいかを教える教育委員会がこういうことを言うのはおかしい」などと語るとともに、来間と連帯して統合計画の見直しに取り組む考えを示した。

 城辺福南自治会の砂川盛栄会長は「来間中学校の廃校をくい止めないと他地域に波及してしまう。この問題にまだ無関心の人もいるが地方だけの問題ではない」と呼び掛けた。

 来間自治会の来間得良会長は「(来間の)地区説明会を見に来ない市議会議員に怒りを覚える。そうして議会で可決されるかと思うと恐ろしい。議案の取り下げへみんなで頑張ろう」と訴えるとともに、全員で「ガンバロウ三唱」を行い廃校議案の取り下げの実現へ決意を新たにした。

 抗議活動中、参加者たちは通り掛かった市民に議案取り下げを求める署名への協力を呼び掛けた。


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