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政治・行政
2013年10月12日(土)9:00

冬場の農業、観光で活用を/天然ガス有効利活用検討委

宮古島市が検討状況示す


天然ガスの利活用について意見を交わす委員たち=11日、県宮古合同庁舎

天然ガスの利活用について意見を交わす委員たち=11日、県宮古合同庁舎

 県による天然ガス資源活用促進に向けた試掘調査事業の第2回天然ガス資源有効利活用検討委員会(千住智信委員長)が11日、県宮古合同庁舎で開かれた。試掘調査が行われている宮古島市、那覇市、南城市の担当職員が現在の検討状況などを報告。宮古島市は冬場の農業や観光での活用や、城辺地区の活性化などにつながる施策を視野に検討したい考えを示した。

 委員会では、事務局が事業の進ちょく状況や第1回委員会の議事録、県内外での視察内容を報告したのに続き、第1回委員会の議事や有効利活用を図る上での課題や問題点、3試掘地での調査終了後の利用などについて意見交換が行われた。

 宮古島市エコアイランド推進課の大金修一課長は市の方向性として「地域特性に合った使い方が大事」との考えを示した上で、天然ガスと温泉水を複合的に利用することで冬場の農業や観光に役立てる方針や、試掘が行われている城辺地区の活性化につながる利活用についても検討することなどを説明。将来的にはガスを使った調査研究を行う機関の誘致も目指したい考えを示した。委員からは、天然ガスだけでなく太陽光や風力発電などエネルギーをトータル的に研究する施設の整備が提案された。

 那覇市の担当職員は、スポーツ施設が集中している奥武山公園で健康をキーワードとした展開ができないか検討していることを、南城市の担当職員は合併特例債と一括交付金が活用できる期間中に事業の芽出しを行うため期限を決めた計画策定を目指す考えなどを示した。

 委員会による県内視察で、天然ガスを活用している施設で利用されているのは温泉水のみで、ガスが活用されていないことが確認された。この点について千住委員長は「この課題を解決しないと利活用は進まない」と天然ガスの有効活用法を構築する必要性を指摘。ある委員は「県内で早く成功事例を作ることが必要。成功事例を作るためには民間事業者の背中を押す施策を作ることが必要」との考えを示した。

 同試掘調査事業は2011年度に実施した地下構造と貯留層の分布状況調査を踏まえ、宮古島市と那覇市、南城市で実際に試掘を行い水溶性天然ガス資源の有効活用を図ることが目的。総事業費は9億9600万円。宮古島市は8月、南城市は9月に開杭式を行い工事に着手した。那覇市は奥武山公園で11月に着工を予定している。


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