12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
政治・行政
2010年9月23日(木)9:00

意見書と抗議決議採択/中国漁船領海侵犯

宮古島市議会

 今月7日、尖閣諸島沖の日本領海内で違法操業していた中国漁船が、第11管区海上保安本部の巡視船に衝突した事件を受け、宮古島市議会の議会運営委員会(新城啓世委員長)は22日、市議会に同問題に関する意見書案と抗議決議案を提案。審議の結果、いずれも原案通り採択された。


 同委員会では、米海軍掃海艦の平良港寄港に反対する決議案の提案も検討したが、賛否が分かれたため議会への提案は見送られた。


 今回、提案されたのは、尖閣諸島海域における中国漁船領海侵犯に関する意見書と抗議決議案。意見書では、内閣総理大臣や関係大臣に対し

① 尖閣諸島がわが国固有の領土であるという毅然(きぜん)たる態度を堅持し、中国政府はじめ諸外国に示すこと

② 中国政府に対し厳重に抗議するとともに、再発防止策を求める

③ 第管区海上保安本部の監視・警備などの体制強化を図る

④ わが国の漁業者が同諸島海域において安心して操業できるよう適切な措置を取る

ことを要請している。


 抗議決議は、中国の国家主席と駐日本国特命全権大使に対し、領海侵犯と公務執行妨害に対し抗議するとともに再発防止を強く求めている。


 採決を前に、上里樹、亀浜玲子、下地博盛の3氏は「事実関係の究明を見極め、慎重に対応したい」などの理由から採択には加わることができないとして退場。その後、採決が行われ、意見書と抗議決議のいずれも全会一致で原案通り承認された。


 議会運営委員会では、米海軍掃海艦の平良港寄港に反対する決議案についても議会提案を検討。「今後も寄港が強行されないためにも抗議すべき」と提案を支持する意見と、「入港前に自粛を求めるのは必要だが、来てしまった後に反対するというのはいかがなものか」、「抗議より、県や国に対し今後このような寄港が強行されないような要請をすべき」と反対する意見が挙がった。同委員会から議会提案する場合は原則、全会一致とするとの申し合わせがあることから、賛否が分かれた今回は、議会提案が見送られた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!